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【対談】製薬業界に変革をもたらす挑戦の第一歩ーー立ち上げから10ヶ月を経たUbie Pharma Innovationの現在地とこれから(前編)

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、患者さんの適切な受診をサポートする症状検索エンジン「ユビー」や、医療現場の生産性を向上させるユビーAI問診などを提供しているUbie。そのUbieの製薬事業開発を担う組織として、2021年10月に設立されたのがUbie Pharma Innovationです。

設立から10ヶ月となる現在までにUbie Pharma Innovationは何を成し遂げ、これから何を成し遂げていくのか。製薬事業の中核をUbie Pharma Innovation立ち上げ以前から担ってきた2人が、Ubie Pharma Innovationの現在地とこれからについて語ります。

※必要最小限の時間で撮影しました。撮影時のみマスクを外しております。


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Ubie Pharma Innovation, Director 岡アキラ(Akira、写真右)
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了、同博士課程中退。外資系戦略コンサルティングファームにて、企業・政府に対する戦略アドバイザリー、新規事業創出支援、オープンイノベーションマネジメント支援などを経験。2019年11月にUbie株式会社入社後は製薬事業の立ち上げを牽引。2021年10月1日に製薬事業の拡大にフォーカスする社内組織としてUPCを立ち上げ、 Directorに就任
Ubie Pharma Innovation, Account Principal 菊地慧(Kei、写真左)
東京大学薬学部卒。新卒で製薬企業においてMRとして従事後、外資系戦略コンサルティングファームに転職し、ヘルスケア領域を中心としたプロジェクトを担当。2019年10月にUbie株式会社入社後は製薬事業の立ち上げを牽引し、現在はプロダクトオーナーとして製薬企業向けのプロダクト開発をリードするとともに、Ubie Pharma Innovationに所属(兼務)。


2年間の助走を経て、製薬事業開発を担う新組織の設立へ

ーー役割はそれぞれながら同じ製薬事業に取り組んでおられるお二人ですが、入社されたのもほぼ同時期だったんですね。

Kei:実はAkiraも私も同じコンサルファーム出身で、本当にたまたま同じタイミングでUbieに入社したんですね。私はもともと創業者のAve(阿部吉倫)と大学時代からの知り合いで、その縁がUbieへのジョインの一つのきっかけだったんですが、Akiraもまた別のかたちでUbieと縁があったらしくて。示し合わせたわけでもなかったので、お互い入社を知ったときには驚きましたね。入社してからはずっと一緒に製薬事業に携わってきて、本当に心強いパートナーとして頼りにしています。

ーーすごい偶然もあるものですね! Ubie Pharma Innovationの立ち上げ以前から二人三脚のようなかたちで歩まれてきたんですね。

Akira:そうですね。2019年の入社以来、製薬事業の種みたいなものをずっと作ってきた、いわばUbie Pharma Innovationの「前史」にあたる期間が2年近くあって、それがようやく再現性をともなうビジネスの開発に結びついてきたと実感できてきたのが昨年の秋くらいでした。それで、人を集めて組織を作ってスケールしていこうということで、10月にUbie Pharma Innovationの設立にいたりました。そういう意味では、本当にずっと一緒に歩んできたと言ってもまったく過言ではないですね。

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Ubie Pharma Innovationが10ヶ月で成し遂げたことと、現時点の手応え

ーー蒔いた種がようやく芽を出しての今、ということなんですね。Ubie Pharma Innovation立ち上げ前後で、何か変化のようなものはありましたか。

Kei:正直な感想としては、本当に「やっとここまで来たか」みたいな感じです。私はUbie DiscoveryというUbie Pharma Innovationとは別の組織と兼務するかたちでUbie Pharma Innovationに属しているんですが、Ubie DiscoveryとUbie Pharma Innovationの関係を一言で言うと、それぞれがまさにR&D機能と事業開発(セールスおよびマーケティングの業務開発や執行など)にあたるようなイメージなんですね。翻って言えば、Ubie Pharma Innovation設立の背景には、幅広い製薬企業に価値提供できる、ソリューションを企画・提供できるプロダクトがようやく出揃ってきたことがあると言えるわけです。その意味で、Ubie Pharma Innovationの立ち上げを迎えたときには「いよいよ次のステップに踏み出せるんだ」という深い感慨がありました。

それ以降は、製薬事業をまさしくビジネスとして成立させるためにUbie Pharma Innovationメンバー一丸となって取り組んでいるわけですが、約10ヶ月経ったいまプロダクト開発側の視点としてまず感じるのは「非常にいい開発のサイクルが回っている」ということです。製薬企業のお客さんに課題をヒアリングして、ソリューション等々のさまざまな提案をする。その繰り返しの中で、新たなプロダクトの種や既存のプロダクトの改善のポイントが、思わぬかたちでたくさん見つかっているんですね。

こうした好循環が回っているのは、やはりUbie Pharma Innovationメンバーの課題発見力・解決力の高さゆえだと強く感じています。Ubie Pharma Innovationにはバックグラウンドとしてコンサルタントやエンタープライズセールスの立場で企業の課題解決支援やソリューション提案に携わっていた経歴を持つメンバーが多く在籍していますが、そうした課題解決力や提案力に秀でた人たちがつねに「自らの手で新たなソリューションを生み出し、世界を変えていくんだ」という強い意志を持ち、当事者として事に当たっています。そうした最前線での取り組みがプロダクトの進化を強力に後押しし、それがまた提供価値の大きいソリューションの開発につながっていく。このサイクルが、製薬事業全体の迅速かつ非連続的な成長に結びついている印象があります。

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ただソリューションを企画・提供するだけでなく、その過程でプロダクトがさらにアップデートされていく。まさしく理想的なサイクルですね。Akiraさんは、10ヶ月経ってみていかがですか。

Akira:個人的には、新たな組織をほとんどゼロから作っているところに、Ubie Pharma Innovation以前・以後の大きな違いを感じています。

立ち上げから10ヶ月の現時点の実感としては、これからますます人を集めて大きくしていかないと事業成長に追いつかない!という切迫感みたいなものがある一方、厳選に厳選を重ねた採用が奏功し最高のメンバーを集められているという自信もあります。「やってやったぜ!」という気持ちですね。製薬業界に変革を起こすにはまだまだ人手が足りないというもどかしさはありますが、総じて今のところは順調に来ていると感じていますし、これからの事業開発・組織開発はますます面白くなるだろうという確信もあります。

ーー価値あるソリューションを世に広める準備が着々と整いつつあるわけですね。

カルチャーを武器に、さらなる事業拡大へ

ーー先ほどAkiraさんから組織づくりに注力されてきたとのお話がありましたが、いい組織を作るうえで、どのようなことを軸にしてこられたんでしょう?

Akira:Ubie全社の採用におけるスタンスとも共通するところですが、カルチャーの一貫性は非常に重く見ていますね。ジョインしてまもない頃からUbieの採用力の凄まじさはひしひしと感じていたんですが、それはやはり第一にはカルチャーへの徹底的なこだわりゆえだと思っています。カルチャーとその基盤をなす行動指針としてのバリューを妥協なく定義したうえで、そのカルチャーにフィットするかどうかバリューを発揮できそうかどうか、採用基準を徹底的に言語化しています。そして、チーム一丸となって全員で採用活動をする。結局それが組織作りの勝ちパターンであることを、Ubieの採用手法を通じて実感していたからこそ、Ubie Pharma Innovationにおいても徹底的に守り抜いています。

Ubie Pharma Innovationとしてのカルチャーは、おそらくUbie Pharma Innovation以前に製薬事業の研究開発をおこなってきたUDとは、やはり少し違ったものになってくるだろうとは考えていたので、ゼロベースでかなりの時間を割いて構想しました。もちろんコアな部分、たとえば医療や社会への貢献や革新的なビジネスの創造への志向みたいなものは、Ubieに所属するすべての社員が共通して持っていると思いつつ、事業を創造して製薬業界ひいてはこの世界の変革に挑んでいくチームとしてのUbie Pharma Innovationのカルチャーは、それを実現する集団として相応しいものがあるだろうと。そのあたりを、創業者のAveとQuvo(久保恒太)と徹底的にディスカッションしながら、たくさん時間をかけて描きました。もちろんUbie Pharma InnovationカルチャーはUbie Pharma Innovationメンバーとともに育むものですし、組織の成長に応じて表現だとかは変わっていくだろう、と思いつつも、揺るがない基盤はできたと考えています。これを最初にきちんとやって今にいたるまで守りつづけていることが、組織づくりが奏功している理由だと確信しています。

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カルチャーを徹底して重んじるUbieのスタイルは、今や採用の成功例として認知を広げつつあるようにも思いますが、Ubie Pharma Innovationでもそれを踏襲しているわけですね。

Akira:そうなんです。Ubie Pharma Innovationではそうしたカルチャーの基盤として、「Patient First」「Epoch Maker」「Giant Leap」「Stay Healthy」という4つのバリューを掲げています。個人的に特に気に入っているのは「Stay Healthy」ですね。大きなことを成し遂げようとしているチーム(これはUbie Pharma Innovation内部にしてもそうですし、Ubie全社もそうです)が、社内政治やくだらない軋轢で足踏みなんかしていられるか! 仲間どうし気持ちよく仕事しようぜ!と。誰かが「やるぞ!」と声を上げたら全幅の信頼をおいて任せるし、ちょっとした疑問や提案もためらいなくお互いに投げ合えるようにする。つねに仲間に対して尊敬と愛情をもって向き合うことで、心理的安全性のきわめて高い状態を体現して、チームとしての生産性を高めていける、そういう意識のある人をどんどん仲間にしていきたいと思っています。

立ち上げから10ヶ月経った今、「Patient First」を貫いた結果が社会実装できはじめ、実際に患者さんを救えた事例も増えてきています。事業もソリューション・プロダクト開発も軌道に乗りつつあり、「Stay Healthy」を体現する組織も本当にコアな部分については形が見えてきた実感があります。ですが、Ubie Pharma Innovationがやろうとしていることは、「Epoch Maker」「Giant Leap」、文字どおり世界を変える大きな挑戦であり、そのために必要な人員は正直なところまだまだ足りていません。これからさらに大きく飛躍していく、ある意味一番ビジネス的にアツいフェーズであるこのタイミングで、仲間として一緒に歩んでいける人をぜひお迎えしたいと心から思っています。


(後編へ続きます)


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