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23/24 Bundesliga 21. Spieltag #TSGKOE

2024.02.11 Sun.
2023/24 Bundesliga 21. Spieltag
TSG Hoffenheim : 1. FC Köln
🇩🇪17:30 / 🇯🇵25:30

データ&ファクト

・今回の対戦で公式戦通算31度目の対戦となる同カード。直近15度の対戦でTSGはわずか1度しか敗れていない(10勝4分)。この敗戦は昨季の後半戦にホームで1-3で敗れたもの。また、TSGが1部リーグで同一チームから挙げた通算勝利数は、FCAに対する14勝に次ぐ13勝をKOEに対して記録している。

・TSGはブンデスリーガにおけるKOEとの直近14度の対戦全てでゴールを奪っている。TSGはKOEを相手に通算54ゴールを記録しており、これはブンデスリーガで対戦したどのチームよりも多い数字である。一方、KOEは直近5度の対戦でTSGを相手に1試合平均2.2失点を喫しており、これはブンデスリーガで対戦したどのチームよりも多い数字である。

・TSGはMatarazzo監督の下では初めてとなる6試合未勝利を記録し、今もなおその記録は継続中。11月以降はブンデスリーガ11試合でわずかに1勝しかしていない(1勝5分5敗)。同期間でTSGが獲得した勝ち点(8ポイント)よりも少ない勝ち点に留まったのはSVD(4ポイント)だけである。

・KOEは前節、SGEに2-0で勝利して今季リーグ戦3勝目を飾った。リーグ戦6試合未勝利という状況に終止符を打ち、Timo Schultz監督の下で初となる勝ち点3を獲得した。今節、連勝を目指すKOEがブンデスリーガで最後に2連勝を達成したのは2023年5月まで遡る。

・今季のブンデスリーガにおいて、ホームゲームでのクリーンシートを達成していないのはTSGとFCAだけである。TSGはシーズンを跨ぎ、ホームゲーム12試合連続でクリーンシート無し。クラブ記録はRalf Rangnick監督時代(2009-10年)の13試合である。

・KOEは今季リーグ戦におけるアウェイゲーム10試合でわずか1勝(3分6敗)に留まっている。この10試合でKOEが挙げた得点はわずかに5ゴールであり、これはリーグワースト記録であると同時に、ブンデスリーガにおける同クラブのワースト記録(以前は2001/02季と2003/4季のみ)である。

・今シーズンKOEが挙げた14得点のうち、オープンプレーからの得点はわずかに7得点に留まっていて、これはリーグワーストの記録である。しかし、TSGはオープンプレーから31失点を喫しており、これ以上の失点を喫しているのはSVD(38失点)のみである。

・TSGのMaximilian Beierは、2-2で引き分けた前節のWOB戦で今季8ゴール目を決めてチーム得点ランキングトップに立ったが、そのうち2ゴールしかホームで決めていない。ただ、ケルンとの前回対戦では一時3-0となるゴールを決めている。

・KOEのDejan Ljubicicは、前節のSGE戦で2アシストを記録した。これは彼がブンデスリーガでプレーした最初の74試合と同じアシスト数である。KOEの選手が1試合2アシストを記録したのは、2023年5月 BSC戦のLinton Mainaが最後だった。

・KOEのFaride Alidouは前節、ブンデスリーガで2試合連続となるゴールを決めたが、彼はそれまでデビューから26試合無得点だった。今シーズンのKOEで2試合連続ゴールを決めたのは、2023年9月のDavie Selkeだけだった。


TSG:大規模な再建中。礎を築いてひとつ先のステージへ。

 前節は敵地でのヴォルフスブルク戦に臨んだものの、悔しい痛み分けに終わった8位・ホッフェンハイム。12/9のボーフム戦で勝利して以降、6戦未勝利と暗いトンネルの中に居るが、そのトンネルを抜け出す日はそう遠くないかもしれない。チームは第19節のハイデンハイム戦で、これまでの3バックでの戦いを捨てて4バックでのプレーに挑戦。すると、第16〜18節まで3試合連続3失点、そして第20節終了時点でリーグワースト3位となる39失点を喫して崩壊気味だった守備に安定感が出てきた。今月初めに閉幕した冬の移籍市場における動向は、4バック移行に向けた大胆な人員整理だったと言える。CBの人員を削り、不足していたLBの人材を獲得するというもので、ディフェンスリーダーとして存在感を示していたKevin Vogtの完全移籍での放出や、今季開幕前に12m€を投じて獲得したAttila Szalaiをライバルクラブにローン移籍させるなど意図がよく分からない動きに当初は戸惑いを感じた。だが、結果的に残ったスカッドを見れば狙いは明白だった。

 シーズン途中の "大規模再建" に取り掛かるホッフェンハイムにとって、今節も悩ましい問題がチームの前に立ちはだかる。LCBとして大規模再建の一翼を担ってきたJohn Anthony Brooksが今節は累積警告で出場停止となる。前節はFlorian Grillitsch、その前の試合ではOzan Kabakとチームの根幹を担う選手が同ケースで出場停止となっており、ホッフェンハイムは実に3試合連続でこの難題と向き合いながらゲームに臨むことになる。この問題に対する解決法は以下の選択肢が挙げられる。

Kevin Akpogumaの起用
 ⇒ Kabakが欠場したハイデンハイム戦でスタメン出場。終始安定したパフォーマンスを見せており、問題を解決する一番の答えとして挙げられる。

Stanlay N'sokiをLCB、David JurasekをLBでそれぞれ起用
 ⇒ 4バックへの移行後、全ての試合でLBとしてプレーしていたN'sokiを本職であるCBのポジションに配置。そして、今冬加入後未だ出場がないJurasekをLBで起用するプラン。年明け後はN'sokiが1月のクラブ月間MVPに輝くほどの高いパフォーマンスを継続しており、現在の彼に対する信頼度は高い。また、Jurasekがホームゲームでデビューを飾ることになれば多くのファンへのお披露目の場となる。

再び3バックに戻してFlorian Grillitschをリベロとして起用
 ⇒ チーム状況に応じて柔軟に対応することも大切で、出場停止が明けてチームに戻ってくるGrillitschを再びリベロとして起用する3バックでプレーするというプラン。最後に3バックでプレーしたフライブルク戦では彼の重大なミスから失点を喫していることが頭を過ぎってしまうが、何より彼はこのポジションでの役割を十分に理解しており、的確にプレーすることができる。

 これらの選択肢が挙げられる。Matarazzo監督がどの選択をしてこの一戦に望むのか注目したい。そして、もうひとつの注目がケガで長期離脱を余儀なくされていたDennis Geigerの復帰である。ウィンターブレイクが明けてすぐの練習でチームに合流してフルメニューを消化。先週行われたU23チームのTMに45分間出場して、試運転も済ませている。彼が復帰すれば中盤の選手層がより厚みを増すことになる。現在のダイナミックなフットボールは彼のプレースタイルにも合致しており、すぐに馴染んで活躍してくれるだろう。地元出身で生粋のHoffenheimerの復帰が苦しむチームを救うピースとなるか、こちらにも注目していただきたい。


KOE:7試合ぶり勝利の勢いそのままに敵地で連勝を狙う。

 へネス9世も心から喜んだことだろう。前節、ホームでフランクフルトを撃破して、12月1日以来となる勝ち点3を獲得した16位のケルン。残留争いを繰り広げているチームの中では唯一の勝ち点3獲得となり、まさに言葉通りの "一人勝ち" となった。今節は自動降格圏との勝ち点差を広げるべく、敵地で連勝を狙う一戦となる。

 ケルンは現在、非常に厳しい状況に身を置いている。開幕から低調なパフォーマンスが続き下位に低迷しているだけでなく、ピッチ外でも大きな問題に直面している。前者については、情熱的な指導でファンからも深く愛されていたSteffen Baumgart監督が2023年末をもってクラブから去ることになった。今でも残留争いに参戦する状況は変わっていない。自動降格圏に位置する17位マインツとの勝ち点差は3となっており、全くもって安心できる数字では無い。一方、後者については、過去に行った若手選手の獲得に関するアプローチが以前から問題となっていたが、正式に罰金処分と2度の移籍期間における移籍禁止処分が決定した。何より、このピッチ内外の大きな出来事が同日に発表されるという悪夢の一日を過ごして2024年を迎えていたのだから、クラブやファンが受けた心理的なダメージは計り知れない。

 Timo Schultz監督の下で再スタートを切った2024年のケルンは、4試合で1勝2分1敗と残留争いを繰り広げているチームとしては上々の成績を残している。ドルトムント戦は完敗を喫したが、好調のハイデンハイムと格上のヴォルフスブルクに対して最低限の勝ち点1を獲得した。残留のために戦力を上積みしたくてもそれが叶わず、現有戦力だけでこの苦境を乗り越えようとする心意気が今のケルンにはある。そのチームを後押しするファンが非常に熱く、前進しようとするチームの追い風となる。ブンデスリーガ初代王者の古豪が情熱的なファン6000人を引き連れ、残留に近づく勝ち点3を持ち帰るという大きな野心を持ってジンスハイムにやってくる。


プレスカンファレンス

TSG:Pellegrino Matarazzo

対戦相手のケルンについて。
「Timo Schultz新監督の下、彼らは違ったアプローチでコントロールされた守備的なゲームを展開する。また、Davie Selkeの負傷離脱の影響もあると思うが、オフェンスのスピードも増している。彼らのゲームは変わった。」

ケルン戦で好成績を残していることについて。
「常にポジティブなシリーズを続けたい。でも、いつもゼロからのスタート。我々は当然、日曜日にホームで勝ち点3を獲得したい。」

先週のケルンの勝利について。
「我々のスタートポジションは自分たちのパフォーマンスだけを見ること。我々はそこに影響を与えることができるし、そこに集中している。」

ここ11試合で1勝の現状について。
「シーズン序盤はゴールを量産したが、最近は効率が悪く勝ち点を落としている。過去12ヶ月を振り返ることも整理をする1つの方法。私がやって来た1年前は14位だった。今は8位で欧州カップ戦の出場圏に届く位置にいる。私が1年前にやって来た時、最初の数試合は勝てなかった。今は全ての試合で勝てるようになった。だからと言って満足しているわけではない。我々はより多くのものを望んでいる。不満を凝縮させて日曜日のピッチに持ち込まなければならない。」

次の勝利のために働き続ける
「不満もまた、過去の我々に力を与えてくれる。このような局面では2つのアプローチがある。呑気に平静を装うか、気持ちを奮い立たせるか。後者が我々のアプローチ。全てのトレーニングで取り組んでいる。」

David Jurasekについて。
「Davidはスーパーな少年。とても感じが良く、ロッカールームでの評判も上々だった。彼は落ち着くまで時間が必要だった。言葉もメンタリティも違うし、トレーニングの強度も違う。もちろん、彼が日曜日のピッチに立つ可能性はある。」

フットボールのシンビン導入について。
「柔軟性があるのはとてもいい事だと思う。2枚目のイエローカードは、特に出場停止処分を伴うためにとても厳しいと感じることが多い。私はこのルールを歓迎し、その動向を見守っている。」

土曜日にジンスハイムで行われた右翼の扇動に反対するデモについて。
「素晴らしいことだと思う。クラブとしてこのような立場を取るのであれば、支持すべきである。クラブとして行動を起こしていることを誇りに思う。」

監督就任から1年が経ったことについて。
「プレゼントは貰ってないけど、要らないよ(笑) 日曜日に勝って欲しい。それが最高のプレゼントだ。」

KOE:Timo Schultz

週末の出場可否について。
「Justin Diehlは週末の出場について、今のところ問題ない。Timo Hübersは今週ずっと軽い体調不良の症状があったので、無理をさせていない。彼が出場できるかどうか、もう少し様子を見る必要がある。ただ、Dominique HeintzとLuca Kilian、そしてElias Bakatukandaというプラスアルファのオプションがあるため、このポジションにおいてはとても良い準備ができている。」

対戦相手のホッフェンハイムについて。
「ホッフェンハイムは非常に強いチーム。彼らはとても良いギャンブラーを持っていて、攻撃面では絶対的なトップチームであり、ヨーロッパの出場圏争いに加わっている。」

スタメン変更の可能性について。
「各ポジションで健全な競争と選択肢があるのはとても幸せなこと。たとえ勝ったとしても、次の週末に向けてクリーンな状態とは言えない。Linton Mainaはとても良くトレーニングしていて、いずれにせよ単なる代替選手では無い。1人から2人ほど入れ替える可能性も否定はしない。」


予想スタメン

von kicker

TSG Hoffenheim 《4-1-2-1-2》
Baumann - Kaderabek, Kabak, Akpoguma, Jurasek - Grillitsch - Stach, Prömel - Kramaric - Weghorst, Beier

1.FC Köln 《4-2-3-1》
Schwäbe - Schmitz, Hübers, Chabot, Finkgräfe - Huseinbasic, Martel - Alidou, Kainz, Ljubicic - Thielmann

Drohende Sperren - 4 Gelbe Karten -
・Julian Chabot(KOE)
・Dejan Ljubicic(KOE)

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