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「モヤモヤする」これは概ね正解である。

「モヤモヤする」これは気分の良くないものです。
しかし実は「モヤモヤする」この感情こそ最も正解に近いものであると言えます。

今日は『モヤモヤする』という感情について考察していきます。

早速『モヤモヤする』の例を挙げてみました。

物忘れをしてモヤモヤする

収納した場所が分からずモヤモヤする

思い出しそうで思い出せずモヤモヤする

くしゃみが出そうで出なくてモヤモヤする

デスクトップになくてモヤモヤする


これらの事には1つの共通項があります。

答えが分からないからモヤモヤしている

ほとんどの人は何か分からない事があればモヤモヤするんですよね。
私だってそうです。
答えが分からずに常にモヤモヤしています。

ただ、今日お伝えしたいのはこれです。

モヤモヤこそ答えである

正直な話、世の中の99.99%は分からない事だらけです。答えが分からない事だらけなんです。

私たちが生活している地球の事も
私たちが生きている宇宙の事も
私たち自身の体そのものでさえ
分からない事だらけなんです。

だからこそ
答えが分からずモヤモヤする事自体が正解
と言い切れるのです。

思い返すと、私たちは小学校から算数や理科の勉強をしてきました。勉強にはテストがあり明確な『答え』がありました。
1+10=11です。
これは紛れもない『答え』です。

しかし思い返してみて下さい。
歴史はどうでしょう。古墳が掘り起こされて歴史が間違っていた事が発覚しました。第二次世界大戦はまるで日本が悪者かのように書かれていました。これは果たして紛れも無い『答え』なのでしょうか?

決して違います。

歴史は勝者によって書き換えられます。小学校の時の教科書と中学校の時の教科書ではなぜか記載されている内容が違いました。
ここに紛れも無い『答え』は無かったんです。

『モヤモヤする』する感情こそ概ね正解である

この言葉を今日は覚えておいて欲しいです。

普段の仕事を振り返ってみて下さい。

あなたの仕事に『答え』はありますか?
もしあるなら、それはあなたが『答えと思っているだけ』です。

お客様の対応に『答え』があるのか?
テレアポの仕方に『答え』はあるのか?
企業戦略を立てる『答え』はあるのか?
新規事業のアイデアに『答え』はあるのか?


決してありません。

あなたが『答えと思っているだけ』です。

あるのは『フォーマット』です。ある程度の"型"はありますがきっちり決められた『答え』はありません。

飲食店の接客が良い例でしょう。

決められた言葉で同じように接客をしても全ての人に満足してもらえる事はありません。

ランチに来るお客様とディナーに来るお客様では飲食店に対して求めるコトが違います。ランチでは素早く食べる事が出来る食事や午後からの活動に良い影響を与える食事が求められます。一方で、ディナーはゆっくりと時間を楽しむ食事が求められます。

あくまで一例ですが、お客様の状況や嗜好によって接客方法を変えなければいけません

きっちりと決められた『答え』を持ち接客をする事は機械やAIで代替できる事です。今後の時代では必ず淘汰される仕事になってきます。


話を戻しましょう。

答え』は存在しない。
という事をお伝えしました。

しかしながら、人は答えを求める生き物です
小学生の頃から答えがあった世界で生きてきたので必然的に答えを求めてしまいます。

人生の答え

生き方の答え

仕事での答え

売れる営業の答え

マーケティングの答え

読まれる記事の答え

YouTubeの再生回数が伸びる方法の答え

Twitterのフォロワー数が伸びる方法の答え

みんな『答え』が大好きなんです。

でも本当に大事な事は『答え』ではなく『答えを探す思考』なのです。

物事に対してモヤモヤする事。それ自体が「考える力」を醸成する事に繋がります。


ここで取り上げておきたいものが『本』です。
良冊と呼ばれる『良い本』とはどのような本でしょうか?

巷の本屋にデカデカと飾ってあるのはHow to本です。

〇〇に関する方法」
「〇〇の知識の集め方


この類の本が皆さんに好まれます。なぜなら『明確な答え』が書いてあるからです。
読者は『答え』を探しにお金を払って本を買います。
確かにそれも良いでしょう。

しかし、本当に優れた『良い本』とは『モヤモヤを与えてくれる本』です。

人々に思考するきっかけを与え無限の問いを生み出す本が『良い本』と言えます。
決められた明確な答えは往々にして世の中に存在しません。100%同じ前提条件・背景の基に行われる事柄がないからです。

明治時代に流行した髪型が現代では流行しないのと同じ原理です。時代背景や環境が変わればすぐに『答え』は変わります。


ここまで、お読み頂きありがとうございます。
本noteでも存分にモヤモヤした状態で読み終わって下さいね。笑

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