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United States Space Force

21世紀に入り四半世紀が過ぎ去ろうとしていた2020年代、合衆国の自由は死んだ。大統領選を機に蜂起した陰謀により合衆国の全ての中枢機関が掌握されたためだ。合衆国は完全にディープステートの手中に落ちたかのように見えた。だが、陰謀に対する最後の希望が残されていた。合衆国大統領だ。第45代アメリカ合衆国大統領は秘密裏に開発していた特殊装甲クラーケンを身にまとい、議会とメディア、合衆国政府機関、ビッグテックに中国、ロシア、バチカンすらも敵に回し、ただ一人敢然と戦い続けていた。アメリカの自由を取り戻すために! 舞台は21世紀のアメリカ合衆国。悪の元副大統領によって奪われたアメリカの自由と平和を取り戻すため、プレイヤーは大統領となりただ一人孤独な闘いに挑み続けるのだ! メイクアメリカグレートアゲイン! レッツ! パーリーーーーー!!!!!……という大昔にXBOXだけで発売されたクソゲーをまさか今になって見せられる羽目に陥るとは思ってもいなかったのだが……え? 説明が少し違っている? いや、まぁ、昔のことなんで多少は記憶違いがあるかもしれないけど、だいたいこんなもんだったでしょ? METAL WOLF CHAOS

メタルウルフカオスはフロム・ソフトウェアが15年以上も前に今日あることを予言……じゃなかった2004年に発売された主人公のアメリカ合衆国大統領が搭乗するメタルウルフというアーマードコアなマシンで出鱈目で無茶な行動をくり返し大統領魂で不可能を可能にしていくというメカアクションゲームだ。ウィキによれば国内でしか販売されず販売成績もいまいちだったようだけど、ごく一部でカルト的人気を博したため一昨年にリマスターされて、なんと複数のプラットフォームにむけて全世界発売された。コアなゲーマーにしか知られていないようなので、聞いたことのない人は、検索すれば、宗教的過激派や左派暴力集団とその扇動者を放置したまま民主的選挙で選出された政治家とその賛同者をプラットフォームから締め出すようなDNSことダブルスタンダード・ネットワーキング・サービスに映像がBANされるようなことになっていない限りはプレイ動画はいっぱい出てくると思うので、見れば……まぁ、冒頭からいきなりソレ? というツッコミどころがありすぎのそのカルトっぷりに反応に困ることになりそうだけど、終始そういうテンションのゲームなので、なんというか理由を聞かれても「なぜなら私は,アメリカ合衆国大統領だからだ!」という答えしかない。立ち塞がるオブジェクトを片っ端から粉砕していくという爽快感のあるゲームなので、おかしな状況で変なテンションを抱えている人にはゲーム中で大統領を非難するメディアのヘリすらも打ち落とすことが可能なので、ストレス解消にお薦め。


というわけで、今回は大統領繋がりでその合衆国大統領によって2019年12月20日設立され、巷では歴史を変える派手な作戦行動で華々しくデビューを飾ることになるのではないかと期待されている、あと数ヵ月後には正式に立ち上がることになるという米軍組織United States Space Forceことアメリカ宇宙軍の公式シンボルが決定しましたパチパチ……ということで、そのロゴタイプの話。ロゴの文字はLucas Sharpの手によるSharp Sans(2016)そのフォントの Display No.2をもとに前にも書いたSFっぽいタイポグラフィの作り方的な方法で加工……といってもこのあたりの作り方のエッセンス的な部分に関してはそのときの話で語ってしまったので、ここであえて追加することはあまりないんだけど……そういう加工を施した感じのロゴ。やりかたは興味があれば以下を参照。

ということなので、Sharp Sansが宇宙軍御用達フォントということになったらしい。

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このフォントは有料なので、そんな機会があればだけど、アメリカ宇宙軍関係の仕事を受注した場合にはそれなりの代替手段が用意されている。で、宇宙軍が言うに、Webセーフな代替手段にはTrebuchet推奨だそうだけど、ジオメトリックなサンセリフの代替がヒューマニストっていうのもどうなんだろうっていう感じ……平衡錘投石機っていう、完全に名前の雰囲気だけで選んでるよね? まぁ、いいけど。で、そんな感じでなのでSpace Forceのウェブサイトで使用されている書体は……って覗いてみると記事のタイトルにMatt McInerney による Orbitron という燃費が向上する怪しいオイル添加剤のような名前だけど、これ多分地球を周回する衛星の軌道を地図上に表示するソフトの名前のほうに由来するのだよね? いやわからんけど、まぁそういう名前のフォントが使われている以外はかなり保守的なつくりでそれほどSF感はないんだけど……なので、なんというかロゴのほうだけが、まぁ、なんか変な方向に気合いが入っているような気がする。

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Orbitronは2019年にGoogleフォントでも利用できるバリアブルフォントとしてリマスターされて、Eurostile や Bank Gothicの代替として利用できるSFっぽい感じのfont。

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GitHubにソースがあるので、仮に関係の仕事を受注した場合にはこれを、たとえばSharp Sansの雰囲気にあわせて、ミーンラインの高さを下げてSharp Sansと揃えるとか、そういう改造は自由にできる。今回はここからそのあたりを……と、思ったけどよく考えたら前にもやったような話にしかならないので今回はこのあたりで、こういう作業のスケジュールが決まっていて時間が経てばきちんと結果が出るようにはなっている事に作業途中で外野がガタガタ騒いだってどうにもならない話よりはその工程で醜くのたうち回る様をじっくり観測して記録しておくことのほうが大事で……え? 何のはなしかって? いや、まぁ、そりゃあ勿論、製作工程の話に決まっているじゃ無いですか。ということで、時間もないので、ここから先はもうGood Night! Haunted now the time。“S……” Scramble comin'っていうことで、続きはSTAY TUNES! 


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