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variable ghost trial

今日は何でも幽霊の日だそうなので、ちょうどタイミングもいい感じなので消えるフォントの話。

オバケを信じるか信じないかはあなた次第というところなのだが、しかし信じる信じないにかかわらず心霊現象(のような状態)はどんなひとにも訪れる可能性がある。
といっても、幽霊は本当に存在するとか、アカシックなんたらとかだのの秘密とか、信じるモノは救われるとか、アァナアタ〜ハ神ヲシンジマスカ〜とかそういう話を始めたいのではなく、前にも書いたような脳の働きが影響するという話のことだ。
すでに科学者によって脳のどの領域でこのような幻影をみせることができるかという研究が進んでいて幻覚誘導のための論文が書かれたり、不気味な感覚をよびおこすための機械を使った実験などもおこなわれたりしているという。このような奇跡や幻覚、恐怖感覚は知覚と感覚のずれによって引き起こされていて、たとえばこういう状況なら実際にこう見え(感じ)るはずだという脳の感覚と現実にはこう見え(感じ)るその差を埋めるための脳の活動の結果だ……という考え方もあるそうだ。
実際のところはどういう理屈によるものであるかはともかく、実験によって再現可能ならばその方法を利用して人の感情を機械的に揺さぶることが可能……もっといえば人に信じてもいないことを信じさせるようなブレインウオッシングテクノロジーに応用可能であるとも……こっちのほうが幽霊より怖いな…。


しかし知覚と感覚のずれというのは、いろいろな状況で結構頻繁に引き起こされるし、例えば扉の絵のような結構いいかげんに書いた代物もそのひとつだ。常識的にはおこらないようなことが非常識には見えてしまうという方法を利用して人を恐怖のどん底に突き落とすことが可能ならば、逆にこの技術を積極的に利用する方法もあるのではないか……というところで毎度毎度のバリアブルフォントテクノロジーのブレインウオッシング応用編。

実際は動くはずのない活字が、実は微妙に動いていて、その結果テキストを読んでいるだけで、催眠誘導されたり。逆に元気になったり、恐怖を感じさせたり、感動させたりすることに利用できるかもしれない。

つまり「読むだけで安眠できるA1明朝バリアブル」とか「読めば元気に!死ぬまで働け!ゴシックMB101バリアブル」とか「読む人すべてを狂気におとしいれる恐怖の白舟古印体バリアブル」とか「読者に感動を押し売りする筑紫明朝バリアブル」(*実在の人物商品とは関係ありません)とかそういう感じのものだ。

もっとも、作例にかんしては派手にやりすぎてどうにもしまらない。かといって動くか動かないかわからない程度では、効いてるのか効いてないのかいまいちだ。逆に人をイライラさせる程度には鬱陶しいので、そういう意味では多少の効果はあるのかも知れない。制作過程に関しては…よく考えたら昨日の話以上に語るべき内容はない。

トライアル。そもそも洗脳技術や脳科学的な何か…などとは無縁なのでアイデアのみだな……




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