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「子どもと一緒に楽しく学ぶ性教育」

「子どもと一緒に楽しく学ぶ性教育」

著者 遠見才希子
   ©︎Emmi Sakiko,2023
マンガ 荻並トシコ
デザイン 佐久間麻理(3Bears)
編集担当 柳沢裕子(ナツメ出版企画株式会社)
発行者 田村正隆
発行 株式会社ナツメ社
制作 ナツメ出版企画株式会社
印刷所 ラン印刷社

男女の身体の違い    あり
大人と子供の身体の違い あり
性別、性自認、表現   あり
ジェンダー       あり
性器の名称や説明    あり
生理、月経       あり
性交          あり
胎児の成長       あり
出産          あり
家族について      なし(マンガで4つの様々な家族が登場する)
プライベートゾーン   あり
セルフプレジャー    あり
同意          あり
防犯          あり
人との距離感      なし
大人への解説      あり

用途          大人の学習
本の大きさ       A5
ページ数        176ページ
1ページあたりの文章量 漫画編200文字以下、解説編800文字以下
ふりがな        なし(切り離しのできる方にはあり)
イラストや写真の雰囲気 カラー、具体的なイラスト、親しみやすいイラスト
ファンタジーな内容   なし

この本は、大人向けの家庭で行う性教育がわかる本です。
はじめに、「たのしくまなぼう からだと性のこと」という切り離しができ、子どもと一緒に学ぶことができる小冊子がついています。からだがたいせつなことや性器のこと、からだに起こること、ネットの使い方、ジェンダー等が載っています。全ページカラーでふりがなつき、イラストによってとてもわかりやすい内容です。
本編の漫画は、4つの家庭の親や子どもが登場します。家庭によって考え方や思いに違いがあることや子どもによって伝わり方が違うことがわかります。「普通の育児だけでたいへんなのに…性教育までやらなきゃなの?」とげっそりする家庭もあり、各所で「わかる〜」と思いながら読める気がします。ポイントがまとめて掲載されていて、時間がなくてもその部分だけ読み、伝えることができると思います。
性教育ってどんなことを学ぶ?から、プライベートパーツや男の子の体、女の子の体、体に興味をもつって?、赤ちゃんはどうやって生まれる?、セックスについて、性暴力から子どもも守ろう等を少しずつ学んでいき、健康的で幸せな関係ってどんなもの?を考えていく内容です。時々、「伝えてみよう!」コーナーがあり、そのままでも使えます。「コラム悩み相談」コーナーでは、「子どもが人前でおしりを見せます……。」や「パパが性教育に協力してくれません。」「「パパとママはセックスしたの?」と子どもに聞かれたら?」等のQ&Aに答えてくれます。

遠見才希子さんの本は、どれもポジティブで優しく、読む側も良い気持ちで読むことができます。
出版おめでとうイベントに参加させていただいた時に、遠見さんが一つ一つの言葉選びを試行錯誤されていたことがわかりました。考えて考えて考え抜かれた丁寧でわかりやすい言葉を私たちに向けて発してくれたんだなぁとすごく嬉しく思いました。

遠見才希子さんの他の著書「だいじだいじどーこだ?」「うみとりくの からだのはなし」「おとなになるっていうこと」についてはこちら





この記事は、私が読み聞かせや性教育をする時の参考にさせていただくための性教育関連の本や資料のメモです。
誤字脱字や内容に失礼がありましたら、お知らせいただけるとありがたいです。

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