新商品「塩味がしっかりする無添加減塩干物」

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知り合いから「最近塩分が気になって干物を控えている」とききました。健康上の理由で干物を食べられないのは、もったいないと思い「塩味がしっかりする無添加減塩干物」を開発しました。

塩分の摂りすぎでどんな悪いことが起こるのかについてほとんど知識がなかったので調べてみたところ、塩分1日の推奨摂取量がかなり少ないことを知りました。現代人の食生活は塩分過剰が問題となっています。塩分過剰により高血圧、腎機能の物低下、胃がんなどのリスクがあります。日本人の食事摂取基準2020年版によると塩分摂取量の目標が1日あたり男性7.5g、女性6.5g未満、WHOの基準だと男女ともに5gとなっています。日本では塩分摂取量が平均10.1g(令和元年国民健康・栄養調査)となっており塩分過剰の状態です。日本人のおよそ3人に1人は高血圧患者と推定されていて、年齢とともに高血圧患者の割合が増加します。
干物はもともと保存食で昔は塩分も多めでしたが、流通や冷凍技術の発展で塩の量は減少傾向にあります。それでも、あじの開き100gあたりの食塩相当量は2g(日本食品標準成分表、文科省)と1日の推奨摂取量の約3〜4割にもなります。


減塩干物は18回試作し出来上がりました。塩分を少なく、塩分が少なくても塩味をしっかり感じられるようにすることが課題でした。塩は弊社が以前から使用している尾鷲海洋深層水がミネラルが多く、味に深みがあるのでこれをベースに開発しました。旨みを増やそうと昆布やあじ節を試したり、塩分を少なくするために塩麹を試したりと試行錯誤の末、「新姫」が減塩干物を完成させてくれました。新姫は熊野市新鹿町で偶然発見され、平成9年に新しい香酸柑橘として品種登録されました。スダチやシークワーサーのように酸味が強く、爽やかな香りが特徴です。新姫が塩味を引き立ててくれて、さらに新姫に含まれている「ヘスペリジン」が高血圧抑制等にも効果があり、減塩干物にピッタリの食材に出会えました。新姫が発見された熊野市新鹿町で長年干物を作ってきた縁を感じます。


今回の減塩干物はあじの開きです。検査機関で測定したところ食塩相当量0.58gと標準的なあじの開きの約3割まで食塩相当量を減らすことに成功しました。「塩味がしっかりする無添加減塩干物 あじの開き」は2枚入り、税込390円、店頭・魚作商店オンラインショップ(uosaku.jp)でご購入できます。さんま、さばの減塩干物も開発していく予定です。

魚作商店オンラインショップはこちら!

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