AOE2DE 3月新DLC「勝者と敗者」キャンペーン概要(4) 16世紀のシナリオ
後はサクサク行きましょう。ここまでの記事は↓のマガジンにまとめてあります。あわせてご覧ください。
1545年 島津
文明: 日本 難易度: 中→高
カスタムキャンペーンでのタイトルはそのものズバリShimazu。年代的には、島津貴久(1514-1571)が朝廷から上使を派遣されて薩摩国主と公認された年。それまで対立していた豊州島津家も伊東家の圧力に耐えかねて従属してきたあたりです。シナリオとしてはその伊東の他、龍造寺や大友といった九州の諸勢力と戦いながら9ヶ国制覇を目指します。
通常のプレイと異なり、騎兵の格好をした「騎馬武者」や槍兵が見た目より強力です。また、砲撃手は兵器小屋から出る、条件を満たすとフェイトリアを建てられる、など初見では面食らうかもしれません。中盤までろくな攻城兵器が無いため、武士の上位互換である「英雄」を溜めて敵城を制圧していくのがセオリー。2024年10月アップデートで、兵器小屋のユニットが普通に使えるようになりました。敵を倒すたびに部下に報奨金を下賜するため金が減る、という仕様が難易度を大きく上げています(中~高難度のみに変更、量も削減されました)。トリガーを満たすと「将軍」の征伐軍が押し寄せるので、どう捌くかが腕の見せ所。他に村上海賊や、朝鮮なども勢力として登場。特に朝鮮沿岸部への襲撃は序盤の貴重な収入源となるでしょう。
1551年 織田信長
文明: 日本 難易度: 低
「AOE2のプラットフォームで信長の野望がやれる?」と一部で話題に。(2024/10/30加筆)。織田信長(1534-1582)が家督を相続したばかりの時代。織田・武田・大友の3ヶ国と上杉・毛利・長宗我部の3ヶ国がそれぞれ同盟状態からスタート。敵のうち2国を滅ぼすと残りの3ヶ国が改めて同盟を組み、プレイヤーに敵対してきます(信長の野望でおなじみ、連合システム)。高難易度では制限時間があるため、戦力の活用が問われます。
戦国時代の日本を舞台にしたカスタムシナリオにStruggle for Japanというのがあり、忍者なども登場します。地形も似通っており、もしかしたらこちらも下敷きの一つになっているかも知れません。
戦国時代を扱ったその他のシナリオ
今回のDLCとは別に「歴史上の戦い」には、戦国~安土桃山時代の日本が登場するシナリオが2つあります。
京都(1582)
文明: 日本。プレイヤーは羽柴秀吉。本能寺の変で信長が横死したのを受けて大坂本願寺の拠点を奪取、丹後一色(昔は「毛利」だったはず)と一戦して撃退して、明智光秀を打倒するシナリオです。ご多分に漏れず地形がメチャクチャですがそこは目をつぶりましょう。
露梁(1598)
文明: 朝鮮。文禄・慶長の役も終盤に「李舜臣提督が日本の水軍を撃破した戦い」を扱ったもので、日本は敵役として登場します。日本の海軍を撃退して民族の象徴を防衛、最終的には海軍で日本列島を更地にしてクリア。朝鮮半島南部(慶尚道)を朝鮮軍が保持していたり、逆に日本の上陸軍が半島の北側(江原道?)にいたり……と史実とは異なる部分も多いですがゲームですので。
1572年 フランシス・ドレーク
文明: ブリトン 難易度: 低→中
新DLCでは一番年代の新しいシナリオ。英国の私掠船団を率いて中米のスペイン植民地を荒らし回ったフランシス・ドレーク船長(1543頃-1596)を扱ったもの。Francis Drakeという既存カスタムシナリオの移入でした(フル攻略はFrancis Drake on the Spanish Mainも参照)(2024/10/30加筆)。
最初の戦力は旗艦パスハと輸送船2隻に満たない地上軍。敵の軍船を拿捕(仕組み的には転向)できる船スワンを使って序盤に軍船を増やしつつ、各地に散らばった味方の兵士や原住民を拾い集めます。略奪の実績を40,000Gまで積み重ねればクリア。キャノンガリオン船を拿捕できれば一気に楽になるでしょう。また、敵は非武装のガリオン船を何隻か航行させており、これを拿捕すると金が得られるので攻略を早められます。
なお彼は海賊活動で得た原資で、旗艦ゴールデン・ハインド号とともに世界一周の偉業を達成。その後もスペイン領アメリカへの遠征参加や、アルマダの海戦(1588年)で実質的な総指揮をとったことでも知られています。
おわりに
16世紀まで下るとほぼ近世ですしAOE3の世界観に近づいてきます。主役も騎士と石弓から、砲撃手(火縄銃)と大砲、そしてキャノンガリオン船の登場機会も増えて時代の移り変わりを感じます。
以上、数回の記事に渡って新DLC「勝者と敗者」のキャンペーンシナリオをご紹介しました。今まで対人戦がメインでキャンペーンシナリオはあまり……という方も、是非チャレンジしてみてください。
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