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歌川広重展 北川民次展 

広重の代表作としては《東海道五十三次》シリーズがとても顕著、特徴として簡単にいえば、風景画。それも、地点、場所にこだわらず様々な場所に見られる風景と光景を書いていることにあるかと思います。雨という絵として描きにくく表現しにくいものを積極的に書き、風景の一部として取り入れて、絵としての雨が一つ成立したきっかけになったのかなぁとも思っています。名所絵。
それぐらいだろうか、悪く言うと特徴が無い作品が多い。インパクトがのこりづらい感は否めないかな。
師宣、北斎、春信など有名で、インパクトの強い浮世絵師は多い。
個人的にはあまり浮世絵を積極的に見ることは少ないかもしれないけど、春信は好きだな。無くなってしまったけど、名古屋ボストン美術館に行く度に春信作品を見るきっかけがあった影響かも。
広重作品をまとまって見ることが出来るのは珍しく、貴重な展覧会になってはいたと思う。浮世絵は絵の性質、性格上、大半が国内に作品が残っておらず、今もアメリカなど海外に残っており、保存されている。

QRコードから読み取れる目録があったので押さえてきたけど、アプリの問題なのか、PCなのかわからないけど、全部写してしまってただ情報を垂れ流すのには抵抗を感じるので、貼るのは止めておきます。相当数の展示があって広重でこれだけまとまっているのは珍しいかと。

「北川民次展」
20歳で渡米し、その後画業の場所をメキシコに求める。1936年に帰郷し、東京や愛知に活動の場所を移す。
近いところで(似た様な作家で)考えると、「国吉康雄」あたりがわかりやすいかもしれません。
特筆して詳しい点は、限られた期間のごく一部だけなのですが、なかなか実物を見る機会に恵まれなかったので、絶対行く!な展覧会でした。


時期的な問題もあるかと思いますが、この時期は、どうしても多くのいろんなメディアで戦争が主題になることは、延々と今後も続いていくことでしょう。作品を見て、何をどうやって見て、感じ、考えるのかは個人による所で、いろんな角度から考察が可能です。

展覧会、美術館などは、これでしばらくお休みになるかも。特段、見たいと思うものが無いかも。東近美にはいつでも行きたいが、夏休み、お盆、という状況じゃ無くて私の状態もだけど、もう少し気軽に出歩けると幅は嫌でも自然と広がるのだけど。

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