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帰ってきた夕刊UNI

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夕刊UNI~有料note~に続く第二弾! 追記型有料エッセイマガジンです。表紙は、めめんともりさん作。
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#書道

「オモロないな。」

先日の稽古でかな文字を書いた。 師匠のもとに持っていき、添削をお願いした時のこと。差し出したかな文字を見た瞬間、師匠が言ったのだ。 「オモロないな。」 グサッとくる一撃である。 かな文字はゆらゆら柔らかく、漢字は大きく、ひらがなは小さく書くのが基本であるが、それを忠実に守って書いたものでは面白くないと言われたわけである。 「かな文字はな、字なんかそんな綺麗じゃなくてええんや。字が潰れてもいいしな。一番大事なんは余白をどう取るかってことや。もっと遊ばんかい!」 必殺

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カナダのお得意さま。

クリスマスシーズンにはカスタムオーダーのご依頼が多く、バタバタしているが大変有り難いことである。 お客様の中で特にクリスマスだからというわけでもなく、コンスタントにご依頼していただく方がいる。 その方はカナダ人のカメラマンである。 感謝するのはこちらの方なのに、作品を納品した後、必ず「素晴らしいね。今回も素敵な作品をありがとう!」といった内容のメッセージをくださるのだ。そしてあまり時をあけずに次のご依頼をしてくださるのだから本当に有り難い。 きっかけは彼女のご主人が通

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空白に書くということ。

本日は久方ぶりに楷書で漢詩などを書いた。 書道は半紙に筆を使って墨で書くのが一般的である。 下書きすることも消しゴムで消すことも出来ない一発勝負。 上手くいかない時は書き損じた半紙が山になる。 墨を含ませた筆をその空白に乗せる瞬間までに全体の仕上がりを予測し、イメージできなければ書は書けない。 今日書いた漢詩は長い詩で、四行に収めることをイメージして書いた。 上下左右を揃えつつ、中心の軸が直線にならなければ楷書の文字は美しく見えないのである。 半紙にはマス目がな

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お外で書の撮影③

本日はunimamの誕生日であった。 しかしながら体調不良でゴロゴロしていたのである。 夫に家事全般お任せし、ドカ弁とちゃっかりからは、ケーキ、夫からはシャンパンをプレゼントしてもらい、無事41歳になったわけである。 そんな中、夫が書を持ち出し、写真撮影をしてきてくれたのである。 なかなかやると思う。 「これさーポストカードにしようよ!」 こういう自分に夫はこう返事する。 「どの程度のクオリティになるかわからんのに、きちんと編集して画像を綺麗にするまではあかん!

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