Waiting with Godot
目の見えない老人がそこに座っている
君も座りたまえ
その老人はソクラテスのような外見をしていた
私も座って良いのでしょうか
ここには善も悪もない 君は存在もしていないし はじめから何もないではないか
私はそこに座りただ呼吸をはじめた
空が青かった
何も見えない老人は何も言わずに空を眺めていた
ああ綺麗だ
たしかに綺麗ですね
ところでここはどこなんです
老人は私の目をじっと見つめて また空を眺めた
ここには言葉さえも存在していない
ここにあるのはただ何もないという現実だけだ
現