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詩ことばの森(171)「あの日のユリ」

あの日のユリ

夏闇に浮かんでいる
白く灯った百合の花
彼女の涼し気なリンネルの袖口

山から吹く風にゆれて
百合の花は語りかける
彼女は白い服がよく似合っていた

息せき切って登ってきた僕をみて
あの日のように微笑んでいた気がして

(森雪拾)


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