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なつの栞㉓ 満点の夏星

街中から、広大な空を見上げても、「星が見えない」と決めつけ、じっくり、ゆっくり見ることを忘れていました。

明るい街中でも、雲や月がない、なるべく暗い場所で、15分位目を慣らして、空を見上げると、星が見えます。

夏の夜は、銀河系の中心を見るので、星が沢山見えます。空が低く感じ、まさに「星に手が届く 」と言う表現が理解できます。
冬の夜は、銀河系の端を見るため、夏の星より、数が少なくなりますが、日の入りが早く残照がなく、空気も澄んでいるので、とても綺麗に見えます。
光りが少ない場所から、夜空を眺めた時の、星は、夏空、冬空どちらも、それぞれの良いところがあり、素晴らしいと思います。

星空の思い出は、
夏夜の星空は、子供の頃、群馬で2tトラックの荷台に敷物を敷いて、寝そべり、空を眺めると、星が降り注ぐように、きらきら輝いて美しかったのを覚えています。
目を見開いて必死に見ました。涼しい風に吹かれ、気持ちよくて、そのまま眠ってしまったこともありました。

なぜ、トラックの荷台かは、わかりません。二段ベッドのようで、嬉しくてはしゃいでいたのを思い出します。
多分、もうこのような貴重な経験は、出来ないことでしょう。

初冬の星は、青森にて、山の中腹近くの駐車場で、寝袋のようなものに包まれ、寝そべり星空をみました。地面から冷たさを感じながら、ダイヤモンドのように光を放っている星です。
さすがに、空気がピーンと張りつめ、そのまま眠くなることはなかったですが、星は綺麗でした。
標高が高くなると、さえぎる光がないので、あたりは真っ暗で星は綺麗に見えますが、逆に真っ暗で怖かった記憶があります。

星空観賞には、3つの効果があります。
1,感覚効果で、人間の五感に働きかける癒し効果
2,神経効果で、交感/副交感神経に作用する癒し効果
3,知性効果で、壮大な宇宙を体感。知性に働きかけ大脳を活発化する効果
星空を眺めることで、感覚、神経が癒され、大脳が活発化する効果が期待できそうです。
癒されるという感覚は、理解できますが、大脳の効果に関しては、私にはわからないです。次回に期待です。

最近の気になっている場所は、
長野県の南、岐阜県との県境にある阿智村の昼神温泉です。
環境省の全国星空継続観察で星が最も輝いて見える場所に選ばれたことのある、日本一星空の綺麗な星空の聖地です。
なかなか機会がなく行けてませんが、是非一度訪ねてみたいと思います。






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