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詩ことばの森(238)「木々の秋」

木々の秋

人それぞれに四季があるように
木々にもそれぞれ季節があって
ぼくはひさしく森をさまよい
なんだか声をかけたくなった

ときおり風が吹くたびに
枝をはなれた葉たちが舞って
だれもいない道の上に
はらはら落ちていく

今年の夏もいろいろあって
ぼくもどうにか過ごしたが
木々もどうやら秋を迎えたらしい

木々はなにも言わないが
はらはら落ちる葉音のきこえる
さみしい秋の訪れです

(森雪拾)

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