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詩ことばの森(212)「青い記憶」

青い記憶

かけらに溢れている
池の底の水は澄んでいた

夏の終わりに 僕は見たのだった
知らない街の 青い硝子の記憶を

それは 空を羽ばたいていく影となり
残された森の時間に去っていった

やがて 幻がまた一つ
小さな結晶となって沈んでいく

(森雪拾)

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