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詩ことばの森(145)「渇いた街」

渇いた街

灰色の墓標が
少年の眼に映じた日

頭上には青空のカケラも
残ってはいなかった

栄光の人など姿もなく
渇いた街が沈みゆく空

影という影に
群がる鳥の群れ

雲間から漏れる光さえ
少年の眼には
痛々しい

(森雪拾)

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