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詩ことばの森(147)「孤独な者たち」

孤独な者たち

天使と悪魔の棲んでいる森に
剥き出しになった土の乾き
古えの館の地を
今もさまよう人びとの影

真昼の黒い沈黙のうちで
風ばかりが静かにあふれる
深い森の縁に立ち尽くす 孤独な者たち
畏怖に似た時が 広がっていく

あの日 空はあまりにも青く
鳥影は まぶしい光に吸い込まれていった

滅びののちに
生れるもののあることを
最後の希望と信じていた
君の瞼に燈される 夕日

(森雪拾)


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