マガジンのカバー画像

詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

194
複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います
運営しているクリエイター

#夕暮

詩ことばの森(181)「古い家の記憶」

古い家の記憶 古い家の記憶は 病葉の庭に たたずむ影となる あれは 幻 夕暮れ近くの窓に わ…

UNWIND&KOMOREBI
2週間前
42

詩ことばの森(151)「残照」

残照 川辺りに広がる夕空を 渡ってゆく鳥の飛翔よ 無言のうちに 秘められた残照が わたしの心…

UNWIND&KOMOREBI
2か月前
51

詩ことばの森(144)「終わりの日に」

終わりの日に 終わりの日に 森影は枝葉をのばして 何もつかめずにいる 虚空以外には 公園に…

UNWIND&KOMOREBI
2か月前
42

詩ことばの森(137)「夕暮の岸辺」

夕暮の岸辺 夕暮れの町に 風が流れていく 夜の闇へと 水は流れていく 明るい場所から 暗い場…

UNWIND&KOMOREBI
2か月前
50

詩ことばの森(116)「夕暮の海で」

夕暮の海で 夕暮れ 混沌とした海が 今日という一日を 呑み込んでいく 徒労に終わった 私の一…

UNWIND&KOMOREBI
4か月前
52

詩ことばの森(60)「古い喫茶店で」

古い喫茶店で 古い町の 古い喫茶店で ぼくは珈琲を飲んでいた 客は ぼくと 年老いた男と ふ…

UNWIND&KOMOREBI
7か月前
51

詩ことばの森(52)「夕暮の岸で」

夕暮の岸で ぼくたちは川岸で 夕暮をながめていた 時が過ぎていくのを だまってみているのが なんだかもったいないほど きれいな空だった 言葉が思いつかないでいる ぼくの横で きみは また不安になったのだろうか 独り言のように 「まあ たくさんの鳥」 たしかに 無数の鳥影が 薄墨色の空に舞っている 一日の終焉を演じて かれらは羽ばたいているわけではない 長い夜のはじまりを祝す 蝙蝠たちの狂宴なのだから ぼくは黙って ふたたび夕焼けを見つめた ぼくたちの帰るべき街は

詩ことばの森㉕「湖水のうえを」

散歩していたら、夏の花が風にゆれていました。 夕方の涼しい風に、うつむきかげんな姿は、ど…

UNWIND&KOMOREBI
9か月前
17