曲名統一祭『±0』歌詞分類
8/14(土)真島ゆろさん主催の #曲名統一祭2021 が開催されました
ニコニコ動画において同じ日に同じタイトルの新曲をみんなで出してランキングテロを行おう?という企画です。
今回で4回目となっていて参加曲も
2018年:29曲⇒2019年:37曲⇒2020年:50曲と増加傾向
今年はどのくらいかなと思ったら遅刻組6曲を含めて135組の方が曲を公開されました。
大人気企画に成長しましたね…しみじみ
そんなわけで恒例の歌詞分類をしてみたいと思います。
曲のリストはこちらへ
第1回「THE BLUE」の時の歌詞分類はこちら
第2回「w*ll」の時の歌詞分類はこちら
第3回「Co-」の時の歌詞分類はこちらをご覧ください。
歌詞分類の目的
歌詞分類の目的として、このイベントをより楽しみたいというのが第一にあります。
同じタイトルで歌を作っているのに本当に千差万別でいろいろな歌が集まりました。
そんな中でこれだけ集まるとどうしても知っている人の曲だけ聴いてお腹いっぱいになってしまうと思います。
歌詞分類をすることによって
「このタイトルからこんなアプローチで歌詞を作ったのか」とか
「同じアプローチなのにこんな違いが出るのか」などと聴きくらべていただき新たな曲・作り手さんとの出会いの手助けになれば幸いです。
あくまで私のほうでどう見えたかで分類させていただき、こじつけ的な一面も自負しておりますので、もしご意見・修正点等ありましたらTwitterなどに頂ければと思います。
歌詞分類概要
今回、『±0』のタイトルをどう解釈して発想したようにみえるかを5グループ17チームに分類しました。
①相殺:40曲、②自身:50曲、③無:18曲、④連想:20曲、⑤保留:7曲の5グループを順にみていきたいと思います。
①相殺グループ
何らかのプラス要素とマイナス要素を相殺して±0としたところから発想して作ったようにみえたものを40曲、こちらのグループにまとめました。この中で5つのチームに分けましたので順に紹介していきます。
①-1 禍福チーム
悪いことがあっても良いことがあって相殺されるよって感じのものは11曲ありました。
例えばおにゅうさんは面白いPVとともに「明後日どっちかな」と明るい感じで歌ったように、前向きな感じのものが多かったです。
他のチーム分類者(敬称略)
雨ヤ鳥、セリフ、南ノ南、糸杉憂、syorin、gumo、香音(KANON)、もうしわけない、tsujitaro 、cage
①-2 感情チーム
プラスの感情とマイナスの感情を相殺させている表現が感じられたものが11曲ありました
例えばエレキモグラさんは相殺させてニュートラルな気分と歌っていて、主催者の真島ゆろさんは完成品が怖い感情と中途半端が嫌いな感情など相反する感情を相殺させていました
他のチーム分類者(敬称略)
むしゃ、きのみはどんぐり、K-sukelemon、遠海、NaR(ナー)、古明地ジオ、ilta、ニャスク、cloudy
①-3 事象チーム
様々な事象を相殺させていると感じられたものが13曲ありました
例えば星影キノコさんは肉と野菜を相殺させたダイエットの歌、キテさんは余る物と足りない物を相殺させて±0にしていました
他のチーム分類者(敬称略)
しろいさい、夜音/yo-toP、折づる、モクスケ、K壱、カッシー、七咲テラヒ 、るーざ、(d)、okoge、ツレヅレP
①-4 二人チーム
プラスの人とマイナスの人を相殺させて±0にしている感じのものは3曲ありました
はんごうすいはんさんは「手を失ったピアニストと彼に手を上げた少女の臓器移植と恋の歌」という歌、chaii_P(ちゃい)さんも君のプラスとマイナスを相殺させていました。
そして私unui も「-私+あなた=±0」⇒「+あなた-私=±0」⇒「+私-あなた=±0」⇒「-あなた+私=±0」という流れのイメージで歌詞を作りました。
①-5 音楽チーム
音楽で±0を表現する実験的な2曲をこのチームとさせていただきました
おとしものP さんは逆から聞いても同じに聞こえる曲、あのねファンタズムさんはPhase -とPhase +の2曲を公開してそれぞれ音楽を相殺させる形の±0を表現されていました
②自身グループ
『±0』を自分自身と重ね、自分の立ち位置の座標や自分には何もないというところから発想したと思われる50曲をこちらのグループにまとめました。こちらは3チームに分けさせていただきました。
②-1 前向チーム
現在位置を±0としてそこからポジティブに進んでいこうという感じのものが17曲ありました。
例えばヒルヒさんは「スタートの座標は±0で」、Muufe(むっちゃん)さんは「プラスマイナスどちらにもなれる」と0の位置から前向きに進める感じの歌詞にされていました。
他のチーム分類者(敬称略)
ごーぶす、安見すや、魚井カズキ、NesLa、焼きそば弁当、Chooco、デストロイアnotch、ふんぼると、いちいいず、クシ、驟、P.N.朝倉@トーン、あんこパワー、ゆづは、かずP
②-2 自身チーム
0の自分に対する憤りや足掻きなどのどちらかというネガティブな方向の感情を表現されていると感じられたものが26曲ありました。ここが一番のボリュームゾーンでしたね。
ロップさんは「どうせ私は±0」、藤原ハガネさんは「どうやったって±0」、いのりさんは「なら一生ソコで足踏みしてろ」などの印象的な歌詞がありカッコいい曲が多いのも特徴です。
他のチーム分類者(敬称略)
mucell、Saburou、榊みむ、如月ましろ、アオねこ、時流 絆、nanase/AgN、アザラシP、Nekosky 、枯籤煙、うどん屋、碧亀、おおとろ、花束、ぜろさん、水の世界P、金銅銀、あるにこ・rY、空き缶、ぺぽよ、トカク、水まこと、あいすあるじー
②-3 再出発チーム
0の位置に戻る=再出発するという感じのものが7曲ありました。
例えばなおりんさんはタイムマシンに乗ってやり直すってな感じの歌詞でした。
他のチーム分類者(敬称略)
たぴ(砂漠の砂P)、ブリザード吹雪、微風 馨、Creator KY、やや、bluto
③無グループ
ゼロを何かが無い・無くすという方向で発想したと思われる18曲をこちらのグループにまとめました。こちらも3チームに分けさせていただきました。
③-1 相手チーム
相手を無くすという感じで失恋や追悼などの別離を表現されていると感じられたものが10曲ありました
17 Rain dropsさんは「私の前に二度と現れないで」といった別れの歌、Dotenさんはレクイエム的な歌でした。
他のチーム分類者(敬称略)
食パン丼、花撫寺、ららしぃ、KIT、つかだこうき、のうべんばあ、kenpi、ナナツナツ
③-2 対象チーム
ヰヅメさんは神、hayate2さんは胸、うめし。さんは思い出がそれぞれ無いことを、まみすけさんは性差が、ぼーかりおどP(noa)さんはいじめが無くなるように、ハン(cameraman)さんは良いものは良いと言わないと無くなっちゃうよとそれぞれ"対象と無"について歌にしていました。
③-3 意味チーム
大葉圭さんは無意味の意味を教えてと、ざれごと(埋もれたP)さんは歌詞が思いつかないと意味のない歌詞を表現されていました。
④連想グループ
『±0』から連想された物から発想した思われる20曲をこちらのグループにまとめました。こちらは5チームに分けさせていただきました。
④-1 温度チーム
タイトルから温度を連想されたと思われるのが宮野なやみさん、fran さん、香茘さんの3曲でした。
④-2 距離チーム
タイトルから2人の距離が変わらないことを連想されたと思われるのがれすたさん、きしつす(破壊神P)さん、宮島485さんの3曲でした。
④-3 終末チーム
タイトルから世界がゼロになる終末の世界を連想されたと思われるのがxion kohinataさん、中野ゆのさん、dali_ml18さん、yamIAさんの4曲でした。
④-4 数学チーム
タイトルから数学を連想して数式や記号など数学的要素を入れた歌詞を作られたと思われるのが効果音はPさん、あびゃーさん、ノチウさん、でんの子Pさん、にものさんさんの5曲でした。
④-5 その他チーム
個性的な発想された5曲をそれぞれ紹介させていただきます。
チカルトフさんは「プラマイマイ」というカタツムリの歌
かーたーさんは「プラマイゼロ検定」という架空の検定を発想した歌
夏<○>(なつめ)さんは「±0の関係」というオトナの関係の歌
織春コンさんはポケベルのコードから無理やり0を作る歌
子牛さんは「±」を「土」としたところからの見事な伏線回収をする歌
⑤保留グループ
正直なところわからなくて分類できなかった7曲をこちらのグループにまとめさせていただきました。もしご本人様が差し支えなければぜひ教えてください。どれも独特の世界観に惹きこまれる歌と思います。
このグループ分類者(敬称略)
qwert、thus、ねこみかん、にゅーバッチ、ミヤサカアキラ、Rim133、Иagi
まとめ
135曲の分類はなかなか大変でしたがとても楽しい作業でした。無理やり分類した部分もありますし、これだけあると見落としている要素も多々あると思います。ご意見・修正点等いただければ反映していきたいなと思いますのでお願いします。こうして分類はしましたが同じチームに分類したものでもそれぞれ全然違います。普段聴かない人の作品を聴くきっかけになれば良いかなと思いますのでぜひどんどんリンクから聴いてみてくださいね。
ところで使用ボカロは1位初音ミク:58曲、2位v flower:14曲、可不:11曲でした。初音ミクさんの強さと新顔の可不さんの検討が目立ちました。
主催の真島ゆろさんおよび参加者の皆様お疲れさまでした。こんな面白い企画に初期から関われたことをとても嬉しく思います。今後ともよろしくお願いします。
それではunuiでした。
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