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曲名統一祭「Co-」歌詞分類

真島ゆろさん主催の曲名統一企画が今年も開催されました。今年のタイトルは「Co-」。50組もの参加があり同じタイトルから多種多様な歌が生まれました。
マイリストからぜひお好きな曲を探してみてください。
各お名前にも動画のリンクを貼らせていただいてます。

この企画をより楽しめるよう恒例の歌詞分析してみたいと思います。
第1回「THE BLUE」の時の歌詞分析はこちら、
第2回「w*ll」の時の歌詞分析はこちらをご覧ください。

今回、この「Co-」というタイトルをどのように料理して歌を作ったかについて、意味と形どちらから攻めたかを大きく2グループに分けさせていただき、意味の中でも単語を前面に押し出した方々をさらに3チームに、単語を前面に押し出さなかった方々をまとめて1チームという形で以下のように分類してみました。とはいってもそれぞれの方がどう考えたかを完全に理解することは不可能なので、私のほうでどう見えるかという観点での分析になることをご了承ください。

意味グループ
 ①-1単語チーム 27曲
 ①-2文章チーム 4曲
 ①-3詰込チーム 3曲
 ②接頭辞チーム 14曲
形グループ  2曲

以下でそれぞれについて解説していきたいと思います。
異論反論補足等ありましたら修正・追記させていただきますのでコメント・リプライをどしどしお願いします。


<意味G①-1単語チーム>
半数以上の歌が分類されるこのチームは「Co」から始まる単語を1つ選び、それをコメントで宣言したりあるいは歌詞の印象的な部分で使用したりして前面に押し出された作り方をした方々です。
中でも1番人気の単語は3組の方が選ばれた
codependence:共依存
でした。
同じ言葉を選びましたがKITさんは恋愛的な、紫煮 染グさんは百合的な、しのぐPさんはお酒的なといった形で、それぞれ個性的な「共依存」を表現されています。

concentration:集中
についてもアシオリカさんとヨシカイツバサさんの2組が選ばれていました。
あとはどんどん羅列させていただきます(敬称略)
coexist:共存する⇒ほそまつちよ
communication:伝達・通信⇒つじたろ
cooperation:協力⇒林檎あめ飴
compounded:合成された⇒ごーぶす
coincidence:同時発生・偶然の一致⇒トーズ
cohabitation:同棲⇒のうべんばあ
coghate:同族の⇒あいあ
companion:仲間⇒とばかり
complex:入り組んだ⇒明明
copilot:副操縦士⇒Doten/ドーテン
coactor:共演者⇒ドモンアイ
cobalt:コバルト⇒xion kohinata
constellation:星座⇒魚井カズキ
copy:複写⇒京極みやび
concrete:コンクリート⇒どらし
cover:覆う⇒wau
cow:ウシ⇒子牛

さらにはこんな学術的な言葉も出てきましたが
conductivity:伝導率⇒unui×tatmos
commensalism:片利共生⇒れむず
coordinal:生物学的に同じ科⇒あ子
それぞれ人対人の関係に落とし込んだ歌詞にしていますね。

あとはこの企画がなければ出会わなかったであろう、こんなスラングを選ばれた方も居ました。
corumination:ネガティブな経験の共有しあい⇒夏<●>
cowabunga:サーフィン用語で「やったぜ」⇒hunchback:)


<意味G①-2文章チーム>
単語というより単語を含んだ文章や文節を主題にされてる方もいらっしゃいました。(敬称略)
Cool down⇒瀬梁ゆう
Collusion or "Chameleon's order"⇒石川三柳
Collection of teardrops⇒MURASAKI
who confused the mirror⇒【煙】


<意味G①-3詰込チーム>
単語を一つに絞らず、「Co-」から始まる単語の要素を歌詞の中に詰め込んだ作り方をされた ましろさん、クシさん、okogeさんの3組をこちらのチームに入れさせていただきました。ぜひ次々出てくる①-1で出てきた単語の要素も探しながら聴いてみてください。okogeさんはAメロに「こ」で始まる言葉を詰め込んでいてそこもこだわりを感じました。

※補足:クシさんの作品は全ての文節がCo-で始まる単語の要素で構成されているとのことでした。とにかく凄いので探しながら聴いてみてください~。


<意味G②接頭辞チーム>
単語を前面に出さなかった方々をこちらにまとめさせていただきました。接頭辞の意味合いで作られた方と単語はあっても明言していない方を全部くくってしまった側系統群なまとまりになります。
主催の真島ゆろさんは『接頭辞で「共同の、共通の、相互の」などの意味を持ちます』と投稿者コメントに明記し他者との比較が織り込まれた歌詞にされていました。他にも単語を前面に出しておらず、「共に」や「仲間」など接頭辞としての意味が込められた歌詞とみられるのが 真弦さん、C dogさん、ナナツナツさん、GAMBOさん、小島イチカさん、RaptorMさん、Re:gさん、あまがさぺんぎんさん、さん、H_J(あいなし)さん。
かーぽねやみーさんはnoteで制作過程を公開していて複数の単語の意味合いを消化して歌詞を作られていることがわかります。
宮坂明さんは「氾濫と混濁です」、油屋大繁盛さんは「端から歪み、傾いている」とそれぞれ書いていて「confused」などの単語も連想はできますが、視聴側に判断を委ねる形になっていますね。


<形G>
「Co-」の形状から攻めた方も2組居ましたので紹介させていただきます。

火山風呂さんは「Co-」を5個使ってカメレオンの絵を描くことでカメレオンテーマの歌を作られました。こういう切り口ですが、全く別の切り口から石川三柳さんもカメレオンに行き着いており偶然の一致が起きたことが興味深いです。

そして今回私が一番驚いたのは時流 絆さんの作品です。最初聴いた時は正直意味がわからなかったのですが、わかった時はホントびっくりしました。この歌詞では僕が「C」で君が「o」という関係性です。そして元々は「◎」の形だったものが中側の「o」が出ていき外側の丸だった「C」の欠けている部分が蓋と表現されている「-」というストーリーなようです。「Co-」というタイトルを見てこんなことを思いつけるなんて本当に凄いなとただただ感心した次第です。

例えばつじたろさんの歌詞に出てきた「CQ」や「CO2」なんかも「Co-」から連想して入れたのかなと想像できたり、ここに書き切れなかったり読み取りきれなかったりする「Co-」要素は他の方にもまだまだたくさんあると思います。私(unui×tatmos)にしても単語チームに分類はしましたが、タイトルを「コバルトマイナス」と読んだところから超電導とかマイスナー効果とかを人間関係に照らし合わせた歌詞を作ろうと思った後でconductivityという単語を見つけた感じでした。
聴かれる方はいろいろ探しながらも聴いていただき、作られた方はどこかで解説を遠慮せずにどんどん書いていただけたらいいなと思います。また、訂正や補足等あれば追記していきたいと思いますので気軽にこちらやtwitterにコメントください。

最後に主催された真島ゆろさん、素敵な企画に参加させていただきありがとうございました。参加された皆様、たいへんお疲れさまでした。

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