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REAL TECH スタートアップインタビュー

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リアルテックファンドの投資先スタートアップは、自分達の技術が世界を変えると信じて高い熱量を持って社会課題に挑戦しています。そんなリアルテックベンチャーの代表がどのような考えを持っ…
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記事一覧

21世紀の農業革命をリードし、人類の未来に貢献する―Startup Interview #011 株式会社プランテックス

技術の力を、未来の力に──当社が投資支援する“リアルテックベンチャー”の代表や開発者に、解決したい社会課題や研究内容について聞くインタビューシリーズ。今回はモノづくりの技術を応用し、「人工光型植物工場」の普及に努める株式会社プランテックスの代表取締役社長 山田耕資氏とマーケティング担当執行役員 浦元淳也氏、リアルテックファンドの担当グロースマネージャー大坂吉伸に、革新的な考え方に基づく植物工場の可能性について聞きました。 近未来の食糧生産を担う―モノづくりに長く携わってきた

貴重なレアメタルを高純度・低コストで再生。世界市場を見すえ事業を本格スタート―Startup Interview #010 株式会社エマルションフローテクノロジーズ

みなさんは、「レアメタル」という言葉をご存じですか? レアメタルは、電気自動車(EV)やスマートフォン等のハイテク機器など、さまざまな製品に使われている金属です。レアメタルを添加することで素材の金属の強度を増して錆びにくくしたり、電気・電磁的な特性を付与するなど様々な機能を付与することができ、レアメタルは私たちの生活に必要不可欠の存在となっています。 しかし、レアメタルは特定の地域で少量しか採取できないため、将来的な供給量不足が確実視されています。さらに発展途上国の採掘現

AIが駆動する細胞分析の新技術:ゴーストサイトメトリーが切り拓く革新的な医療・研究の未来ーStartup Interview #009 株式会社シンクサイト

技術の力を、未来の力に──当社が投資支援する“リアルテックベンチャー”の代表や開発者に、解決したい社会課題や研究内容について聞くインタビューシリーズ。今回は医療や生命科学研究にとっての新たなプラットフォームとなる、革新的な細胞の分離分析技術を提供するシンクサイト株式会社の代表取締役社長  勝田和一郎氏とリアルテックファンドの担当グロースマネージャー篠澤裕介・室賀文治に、高速かつ正確に細胞を評価・選別する技術の可能性について聞きました。 開発:ゲームチェンジングな技術――最初

リアルテックが変革する水インフラ - WOTA 前田瑶介 × リアルテックHD 丸幸弘 対談 -

リアルテックファンドが出資する東京大学発のベンチャー「WOTA」は、世界の水問題の構造的解決のため、上下水道のような大規模集中型インフラに頼らず、生活排水の再生・循環利用を可能にする「小規模分散型水循環システム」を開発。これまでに、西日本豪雨災害などの避難所をはじめ、すでに累計2万人以上がWOTAの提供するユニットでシャワーや手洗い等を行ってきました。災害だけでなく介護の現場や、水の処理が難しい離島などでの展開について、WOTAの代表を務める前田瑶介氏と、同社をメンターとして

風を読めると、世界が変わる。ドローンや船舶、風力発電などあらゆる風のデータに革命を起こす「小型ドップラーライダー」―Startup Interview #008 メトロウェザー株式会社

当社が投資支援する“リアルテックベンチャー”へのインタビューシリーズ第8弾は、NASAへ協力するほどの技術力で「空のインフラ整備」を担う京都大学発のスタートアップ、メトロウェザー株式会社に迫ります。 目に見えない風を測れるようになるだけで、世界は変わる――。 空や海の航路は一見、自由に見えますが、風の流れに大きく影響を受けています。一般的に、航空機や船舶には「マイクロ波の気象レーダー」が備わっており、雲や風の状態をそれで計測していますが、特に地上付近では山や海上の波などの

超倍速の技術を駆使し、超高速の成長をめざす - Startup Interview #007 株式会社Epsilon Molecular Engineering

技術の力を、未来の力に──当社が投資支援する“リアルテックベンチャー”の代表や開発者に、解決したい社会課題や研究内容について聞くインタビューシリーズ。今回は画期的な技術を駆使し、「バイオ分子で未来を創る」をミッションに掲げる株式会社Epsilon Molecular Engineering(略称EME)の代表取締役社長 根本直人氏と、リアルテックファンドの担当グロースマネージャー室賀文治に、進化分子工学の可能性や従来のバイオ創薬企業との違いなどについて聞きました。 進化を早

排熱さえあれば、どこでも発電できる!!常識外れの発電能力により新市場を開拓する、フレキシブルな熱電発電モジュールとは - Startup Interview #006 株式会社Eサーモジェンテック

工場や発電所などからは、日々大量の熱が排出されています。大気中に放出され、ムダになってしまう排熱。この排熱を何とか再利用できないか考えるなかで人々がたどりついたのが、「熱電発電」でした。 熱電発電は、「熱電素子」と呼ばれる半導体を用いて、排熱と周囲との温度差を利用して電気を起こす方法です。蒸気でタービンを回すといった従来の発電方法と違い、熱エネルギーを直接電力エネルギーに変換できることから、排熱を有効利用できる方法として、これまでも多くの企業や大学が熱電発電の開発に取り組ん

ぼやけたモノクロ画像が鮮明なカラー画像に!?カドテル半導体の力を最大限に引き出す、新たなX線イメージング技術とは - Startup Interview #005 ANSeeN

私たちは普段、自らの目で世界を認識しています。しかし、物体の中身までは見ることができません。物体の中身を調べたい場合に私たちの「目」となるのが、「X線イメージセンサ」です。 X線イメージングセンサーは、物体を通過したX線の情報を画像に変換して、物体の内部を可視化する装置です。工場の生産ライン検査装置や医療用X線画像診断装置、空港の手荷物検査装置など、さまざまな機器の内部で日々活躍しています。 しかし、現在実用化されているX線イメージングセンサーには、モノクロでぼやけた画像

光を精密にコントロールする技術で「痛くない針」を製造 - マイクロニードルと光計測機器で世界にイノベーションを起こす - Startup Interview #003 シンクランド

「注射」といえば「痛い」もの。 長らく当たり前に思われてきたその常識に、独自に開発した「痛くない注射針」でイノベーションを起こそうとするスタートアップが、2014年創業の株式会社シンクランドです。「痛くない注射針」は、世界に大きなインパクトをもたらす可能性があります。 日本には現在、約1000万人の「糖尿病が強く疑われる人」がいます(厚生労働省による平成28年の調査結果より)。また国際糖尿病連合の発表では世界中に5億3700万人もの糖尿病患者がいるとされます。じつに成人の1

世界最大級のタンパク源「豚」を循環型にアップデートせよ。AIとIoTとICTで食料危機に挑む - Startup Interview #002 Eco-Pork

当社が投資支援する、“リアルテックベンチャー”へのインタビューシリーズ第2弾は、「養豚」のDX化に取り組む株式会社Eco-Porkに迫ります。 豚は人間にとって、世界最大級のタンパク源です。生肉だけで40兆円市場とコメや麦よりも市場規模が大きく、年間15億頭が生まれ、その餌として必要とされる穀物の量は、世界全体のコメの年間生産量を凌駕します。 それゆえに、豚の畜産は、世界の人口増加に伴う食料不足や資源価格高騰などの問題を大きく左右する産業であり、解決すべき大きな課題が存在し

世の中の役に立つロボットで「ワクワク」を伝えたい - Startup Interview #001 人機一体

技術の力を、未来の力に──当社が投資支援する“リアルテックベンチャー”の代表や開発者に、解決したい社会課題や研究内容について聞くインタビューシリーズ。記念すべき第一弾は、ロボット工学の力によって「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」ことをミッションとする株式会社人機一体の代表・金岡博士と、リアルテックファンドの担当グロースマネージャー室賀文治に、なぜロボットで社会解決なのか、これまでのロボット開発とどう違うのかなどについて話を伺いました。 ※以下敬称略 研究室と