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ワーボラケーション(ワーク+ボランティア+バケーション)生活、3年目

2020年から目指してきた「ワーボラケーション(ワーク+ボランティア+バケーションの井川造語)」の生活、3年目が終わりました。去年までは、8割災害ボランティアという生活でしたが、2022年の半分以上を費やした全国バンライフ旅を通じて、ようやく3つのバランスが取れてきた気がします。

別の言い方をすると、2005年~2020年の「社会を良くする仕事に全力」の生活から、2020年以降の「社会を良くする仕事をし、その資金を社会に良いこと(ボランティアや寄付)に全力で再投資」する形へ。これが、2022年に、「旅(Journey)をしながら、社会を良くする仕事をし、社会に良いことに全力で再投資」する形へ進化した、といったところでしょうか。

約20年前、バックパック1つを持って飛び出した世界の旅(Journey)は、私に多くのことを教えてくれました。近代化が浸透していない先住民の村々の「豊かさ」や、都会の片隅で骨と皮だけになった子どもたちに出会ったときの激しい憤り、紛争によって築かれた骸骨の山に対する虚無感、社会の様々な矛盾、理不尽さ。そして全ての人や動物への感謝、慈悲、友情、幸福、充足感、ポジティブさ、忍耐、開かれた心、多様性の重要性をはじめ、生きる上での心の持ちようや考え方、などです。

その後の人生の原動力は、この学びにありました。15年間の前職時代でも、多く地域を訪れ、様々な経験をさせていただきましたが、人間的な成長という点では、この学生時代の旅(Journey)を超えることはできなかったと感じています。それはおそらく、前者では、圧倒的な内省の時間が与えられ、自己との対話をする中で、素直な目で社会を見つめ、自分が成すべきことを見つけることができた一方、後者では、常に事業や組織の目の前の課題で頭がいっぱいで、深い内省の時間が取れず、表面的な思考から脱却できなかったからだと思います。ここに当時の自分の限界がありました。

2022年、バンライフを通じて、四国や関西、山陰、東北、北海道を周り、多くの人と出会い、各地域の実情を学ばせてもらうとともに、自己との対話を通じて、昔のような感性が戻りつつあることを感じています。敢えて目標も目的地も決めないことで、自分の内側から湧き上がってくる小さな違和感や言葉にならない感情に素直に従う。感性を覚醒させ、社会と自分自身に対する解像度を高める。これこそが次の20年の原動力となると信じています。

世界中の人々が、様々な暴力や迫害、欠乏から自由になり、自分らしい生き方ができるように、自分は何をすべきか。日々、自問自答を繰り返し、あらゆる人や動物、ものごとに感謝の気持ちを持って生活を送っていきたいと思います。

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