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はじめてのインド旅行記 ~ジャイプールのカワイイに出会った日②~

アンベール城への道は、上り坂。
幅が広めの道路を走ると、またもや水が見え、目線を上にやると、アンベール城がそびえたっている。

お兄さんとは駐車場で1時間半後に落ち合うこととし、急いでアンベール城へ向かう。

入場料を払い、城内へ入るための上り坂を歩く。
城に着くと、門に施された絵が可愛いので、シャッターを押す手が止まらない。

色味とデザインがカワイイ


部屋の内側にシルバーや螺鈿の装飾が施された建物が並ぶ。
細部まで緻密な作業がなされているのがよくわかる。
建物ごとにコンセプトが違うのだろうか、可愛い配色・デザインの建物もあれば、威厳のあるデザインの建物もある。

インドの建物は、どうしてこんなに素敵なのだろう・・・
人生のうちに訪れた城の中で、一番好きだと思った。

アンベール城を満喫し、約束の時間にお兄さんのもとへ戻り、他の寺院などに連れて行ってもらった。

その後、伝統工芸「ブロックプリント」の店行きたい?と聞かれ、YES!と言ったが最後。

「知り合い」の店に連れて行ってもらい、店に上がり込むと1つの家族がお出迎えしてくれる。

それまでブロックプリントが何か分かっていなかったのだが、店中にある商品を見て、日本でも見たことがある布だと思った。(ブロックプリント:手彫りの木版を使って布にインクを押し付けていく、インドの伝統工芸)

お店のお父さんは、店中にあるベッドリネンやクッションカバーなど、目線が行くありとあらゆるものを、広げてくれた。
遠くにある布を見れば、息子に広げるよう指示をする。
3分もしないうちに、15畳ほどの部屋がリネンでいっぱいになった。

日本のバイヤーがこの店の商品を輸入してるよ~
いい素材を使ってるよ~
この店の商品は全部手作業で、いいインク使ってるよ~
象の柄は幸運の象徴だよ~
たくさん買ったら送料無料で送るよ~

次々と情報をくれる。

彼女と私は、好きな柄の布を広げてもらい、金額を聞く、を繰り返した。

ブロックプリントの相場が分からなかったが、どうしても気になるベッドリネンとクッションカバーがあったので、1つずつ買うことにした。

本来の役目は与えられず、棚でガネーシャの下敷きになるクッションカバー


お父さんは嬉しそうに手を振って私たちを見送ってくれたのだが、なぜかぼったくられた気持ちにしかならなかった。

オートリキシャのお兄さんに私たちの買い物好きとリネンに対する熱が伝わってしまったのか、ブロックプリントの店をハシゴすることになった。

次の店は、1階が作業場、2階が店舗になっている。
今度は目線をどこにもやっていないのに、次から次へとおすすめの布が目の前に並ぶ。

正直もうこれ以上荷物を増やしたくなかったので、買うことは考えていなかったのだが、商売熱心なおじさんの勧誘に負け、ベッドリネンをもう1つ買ってしまった。

ここを出る時も、おじさんがニッコリと見送ってくれたのだが、どうしても、ぼったくられている気持ちにしかならなかった。

心に汚いフィルターがかかっているのか。
本当にぼったくられているのか。

真相は分からないが、かわいい布が買えたので、ヨシとする。


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