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「注文なんかいらない料理店」 12

今週レンズ交換した眼鏡ができてきました。

視力測定により右と左で焦点が合わない乱視がわかりましたが、かなり歪んだ視界をレンズで矯正しても限界があります。
視力そのものは極端に悪くはないものの、眼球疲労と難視ともいえる乱視は悩ましい限りです。

矯正されたレンズは、以前と違い焦点が二重になったり合わなかったりという問題は解決してくれましたが、そもそもレンズによって逆に視界を歪ませて正常に見えるようにしている訳で、いってみれば自分の目だけのパラレルワールドみたいなものかもしれません。

例えば今この国の政治を見る限り、一般の市民のコモン・センスとは解離しまくった歪んだ世界です。
日本人はそれを正すより、心に「諦念」という矯正眼鏡をかけて無理くりやり過ごそうとしているだけだなと、決して快適ではない新しい眼鏡を見ながら思ったりするのです。

心を誤魔化すのは疲れます。
眼鏡をかけるように。
だから愚痴をこぼすより投票に行った方がいい。
それが仮に罰ゲームのような選択だとしても、自分の意思を生きることこそが「人生」ってやつだと思うんですけどね。

そんな視力難民でも日々の生活は変わることもなく、今日も夕食を作ります。

天然の真鯛が安かったので鯛めしを炊き、昨夜の残りの煮鶏を炒めて卵とじの汁もあつらえました。
いつも味が薄いと小言を言われるので醤油を多めに入れた鯛めしは、少し辛くなってしまいました。
汁と合わせたらちょうどいいからよしとしましょう。

おいしくいただきました。
ごちそうさま。

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