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集めたものをカスタマイズする

決して突き抜けて一番になるほどではないけれど、基本的に蒐集癖がある。

いまだに毎日のように結構な勢いで増え続けている「本」を除くと、これまでに集めたものとしては、

  • 万年筆

  • マシーネンクリーガーのプラモ

  • 旧貨幣を使ったコンチョボタン

  • 東欧製の時計

  • DepecheModeの音源

  • MADE IN OQPIED JAPANの琺瑯皿

  • 計算尺

  • 太陽の塔のグッズ 等々

短期的に興味が出て、そのときに可能な範囲の知識を獲得しながら気に入ったものを買い足していく、という感じ。
結果、書斎がやっすいヴンダーカンマーもどきに。

で、現在

眼の前に60本弱Victrinoxのマルチツールがある。

Victrinoxについての詳細はリンク先におまかせするとして、おそらく大抵の人は「赤いアーミーナイフ」の会社、といえばピンとくるんじゃなかろうか。

60本。
生涯に刃物を所有する数、みたいな統計があるとするならば、多分外れ値。
しかし、それだけの数が手元にあれば、「同じもの」がいくつもありそうなものなのだけど、各種の限定版や柄違い、生産時期による微妙な仕様や銘の違い等々の差異があるために、たとえモデル名称が同じであっても1つとして同じものがない。
実際、目の前に無造作に置かれている1丁が国内限定50本のうちの1本だったり、たまたま刻まれた銘が希少であるがゆえにオークションで結構な値段になっていたりする。

そのあたり、総合して。
「道具は使ってナンボじゃろ」と言われると返す言葉も無いのだけれども。

とはいったものの、集まってしまう

現行品はともかく、不遇のときに買うことができず臍を噛んだものを探し出してなんとか手に入れる過程で目的外の1丁がバーターで手に入ったり、集めていることを知っている友人がくれるものなどもあり、いくつかのモデルで「色」「仕様」「銘」が同じものが発生。

いくら集めてるとはいえ、同じものは要らん。さて、どうしたものか、と。

数があってダブっているなら、「使う」か「違うものに変えてしまう」か

で、選んだのはというと「違うものに変えてしまう」というソリューション。
国内ではあまり流行ってない遊びのようではあるのだけど、海外では自分好みの柄に交換するのは割とポピュラーな趣味で、実際そこそこいろんなパーツが市場にはあったりする。

この辺の文化差というか。
「中古でも箱があると値段が上がる」あたりに通じるものを感じるのだけど、それはまた別の話。

さらに。
猛者になると、完全にバラして自分好みの構成に変えたりするようだけど、そこまでは(まだ)いいかな、と。


早速やってみよう

EDCツールとして買った1丁の柄が割れてしまい、店頭で新パーツに交換してもらったことがあり、概ね手順は理解している。
そして、以前の仕事関係(というか、これも集めてたな)で、手元に工具は十分にある。変に舞い上がったりしなければ問題なくできる。

手順としては、

  1. 既存の外装を外す

  2. 本体をきれいにする

  3. 新しい外装をセットする

  4. 左右から挟んで押し込んで圧着

だけ。

やってみた

まず、オーソドックスな見た目で使用感がある「クライマー」と、交換用の柄を用意。
今回選んだ柄のパーツは、おそらく3Dプリントされた蓄光素材で、ドイツの販売サイトから購入したもので、実際に手に取ると正直びみょい。

安くで手に入ったこいつをカスタマイズ

過程の写真をすっかり取り忘れてたのだけど、正しく手順を踏んで、あっさりカスタマイズ完了。上出来。
ただ、メーカの保証は効かなくなるので、要注意。

蓄光というだけで男の子垂涎の的ですよ

思ったよりしっかり蓄光素材が発光することや、積層独特のザラッとした表面の質感が、素手の使用でも滑らなさそうで良いかも。
何で滑ることを前提にしているかはさておいて。

調子に乗って、もう1丁

今度は、なぜかちょっと高いシルバーテックモデルがダブった「ハントマン」をチョイス。
この「ハントマン」、なにかと「防災にはこの1丁」みたいな感じで取り上げられることの多いモデル。

右の1丁をカスタマイズ
大刃・小刃・のこぎり・ハサミ・栓抜き兼マイナスドライバ兼ワイヤストリッパ・缶切り兼マイナスドライバと、まぁ、使わない機能がたくさんついてる面

例によって、手順に沿ってバラしてきれいにするわけですけども、こじ開けの際にちょっと傷がついてしまった……
ま、隠れるからいいやってなもんで、次のステップに。

カニをむいたときのような「なんか小さいな」感

今度は、プロメテウスデザインワークスのカスタムスケールをセット。
公式によると、交換後の取り外しを想定したいないということで、接着剤の使用を推奨とのこと。
ガラス繊維を編んだ基材にエポキシ樹脂を染み込ませ、高熱高圧下で硬化させたG10素材でできていて、軽い。
もともとCross&Shieldのロゴがあったあたりに、蓄光素材のワンポイントがあるあたりが心憎い。

モノアイっぽいよね。しらんけど。
背面にはプロメテウスデザインワークスのロゴの刻まれた固定用クリップ

これまたなかなか良い感じで。強いて残念な点を上げるとすると、

  • オレンジ色が品切れだった

  • 本体よりパーツが高い

ってところ。

さらに……

ラージモデル用のパーツも確保してあったりするのだけど、よくよく考えると、手元にあるラージモデル各種、廃盤やら希少モデルばっかりで交換に躊躇するのよね……

鞘ないけど白刃やな、とかなんとか

まとめと注意と

ビクトリノックスのマルチツールは、公益社団法人 危機管理協会により、災害対策基本法並びに国民保護法に基づき行動する際に必要な商品であることを認定されているらしいです。
ビクトリノックスのSNS以外に明記してあるところを見つけることはできませんでした。
ちなみに、リンク先に掲載されているフォーリスターウッド、持ってるけどめっちゃかっこいいよ。

いずれにしても。
そもそも銃刀法に抵触するため、今回柄を交換したサイズものは「正当な理由」なく持ち運ぶことはできないし、一回り小さいものはというと、軽犯罪法を適用されることもあるので同様。
また各種条例違反となる可能性も高いので、ま、自分の部屋で楽しみましょ。
先だってのニュースでもあったけど、おそらくこちらの言い分は皆目聞いてくれないでしょうから。

いつでも手元にないと、こういうときに使えないねんけどな……

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