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社内の活性化イベント

職場の活性化といえば、昔は飲み会と社員旅行でした。

バブルの頃は、毎日飲み会があって、毎日終電で帰っていましたが、いま考えると、なんて元気だったんだろうかと不思議になるくらいです。

そんな古い人間でも、いまの時代や環境に慣れてしまったので、周りの人を無理に誘ったりすることもなく、私も含めて、まっすぐ帰宅される方も多くなっていると思います。

社員旅行は、親睦を深めようと年に一回程度計画して、そのほかにも歓送迎会の計画や新年会忘年会の計画、花見の席取りなどは、新人の仕事として実施していました。

いまでは考えられないかもしれませんが、新人がイベントのほとんどの幹事をやることになるので、無条件参加です。

ゲームやスマホ、SNSもありませんでしたし、会社のイベントは自分自身でも娯楽のひとつとして楽しんでやっていた気がします。

そんな飲み会も社員旅行も、今ではすっかり無くなってしまいました。

職場内や会社内のイベントでは、親睦を深めることによって、一体感が生まれ、会社や組織が元気になって、仕事の効率も良くなる(売り上げに貢献する)ことが期待されていると思います。

一方で、何をするにしてもお金はかかることになるので、「会社の金を使って内輪だけで飲み食べをして、どんな効果が期待できるのか」「一体感や効率が本当によくなるのか」と、疑問が出てきてしまい、壁となって立ちふさがります。

またまたバブル時代の昔の話ですが、当時はお客様との関係では接待が日常的に行われていました。そんな慣習も徐々に少なくなって、お客様の理解も得ながらコンプライアンスも含めて会社として抑制を図ってきた経緯があります。

売り上げに直結する接待はダメなのに、売り上げに直結しない社内イベントで、せっかく稼いだお金を飲食に使って良いのかとの意見が出るのは当然で、それに応えられる理由を並べたり、皆さんの理解を得るのは大変なことになります。

社内で「親睦を図ろう」とは言い出しにくい状況が整い、それでもイベントの提案をすれば発言者が幹事をやることになるのは必至です。

幹事になれば先ほどのような苦情処理も引き受けることになり、それだけのことをやっても業務上の評価にならないとなれば、もう誰も社員旅行や社内イベントの計画をやらなくなってしまいます。

いま、継続して社内イベントを実施されている企業は、理解のある経営層や率先してやりたがる経営層がいるか、頑張る総務の人がいるところではないでしょうか。

私自身もいくつかのイベントを計画、実施をしてきました。会社の研修の一環としてウォークラリーを実施したり、事業所のイベントとして桜祭りや夏祭り、職場対抗のスポーツイベントでは、ソフトバレーボール大会や玉入れ大会、あるいはご家族を会社に招き入れて行なうファミリーデーなどです。

ひとつひとつの計画準備に2ヶ月から3ヶ月はかかりますし、予算を確保して、直前の1〜2週間はイベント準備にかかりきりにもなります。

実施後にはアンケートを取って、効果確認は必ず実施してきたので、終わってからの報告書のまとめにも時間をたっぷりとられます。

ごくごく一部の方からは批判的なご意見も出ますが、大半の場合には感謝の言葉や喜びの声も聞こえてきますので、やって良かったなと思う瞬間があり、次への励みにもつながります。

アンケート結果は社内に公表して、さまざまな意見や提案があったこと、批判的な意見に対しても、今後、応じられるのか応じられないのか、理由や考え方を伝える努力はしてきました。

総務が牽引役となって実施するイベントでは、総務の担当者は業務としてイベントを実施することができるため、担当者は評価されます。

しかし、協力してくれるボランティア的な方々には、直接の業務評価にはつながらないため、いかに皆さんを巻き込むのかは課題になってきます。

総務としてできる事としては、経営層に対して協力してくれた社員の活躍を伝え、アンケート結果から社員の生の声を伝えて、イベントの成果や効果を知ってもらうことです。

そのためにも、最終的なイベントの仕上げとしては、社内向け、上司や役員向けに報告資料を作ることも非常に大切になってきます。また、それらは副次的効果として、次の機会の予算確保がしやすくなることにもつながります。

継続してイベントができるかどうかも含めて、総務のヤル気と努力にかかってきます。楽しみながら、みんなのために頑張れると良いですね。

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