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社員食堂アンケート

社員食堂アンケートは、ハガキ程度の大きさの用紙に記入してもらい、下膳口付近に用意されたボックスへの投函するのがよくあるものだと思います。

アンケート用紙には自由記入欄があり、その日、直前に食べたものの味付けや盛り付け、接客についてのご意見が多く書かれています。

味に関しては、濃い、薄いなどがよく書かれますが、なかには「塩分が強すぎて、このままではカラダを壊してしまいます」と書かれたものもありました。

盛り付けの量にバラツキがある時には、「同じメニューなのに自分のだけ少なかった」、「サンプルや写真に載っているのよりも少ないのは詐欺」などと厳しいご意見が書かれていたりもします。

また、食堂業者さんには直接対応できない食堂フロアの空調に関する、暑い、寒いや、照明の明るさ、テーブル・イスなどのご意見も入りますので、アンケートには総務で回答する内容も含まれることがあります。

したがって、回答の内容は食堂業者さん任せではなく総務も一緒に考える必要があり、私達がお願いしていた社員食堂では、総務の食堂担当者が率先して考えてくれていました。

食事やメニューに関するものであったとしても、食堂業者さんだけの問題ではなく、社員食堂運営上の人件費や材料費に影響する場合もあるので、食堂業者さんと総務で一緒に考えてしまったほうが効率的です。

また、アンケートを受け取ってから、なるべく3日以内には回答をしましょうという考えもありましたので、早い対応を心がけて食堂さんと一緒に行動をしてくれていました。

そういった日常のアンケートとは別に、半年若しくは一年に一度は、しっかりとしたアンケートを実施してもらって、一歩踏み込んだ意見がほしいところではあります。

食堂入り口でアンケート用紙を配るか、WEBアンケートにしても良いと思いますが、内容としては、例えば、社食の朝食はどのような理由で利用しているのか、朝食に何を期待しているのか、昼食によく食べるメニューは?、あったらいいなメニューは?、ヘルシーメニューは週に何回利用する?などなど、そのほか自由記入欄ももちろん設けます。

そのアンケートの回答を簡単に紹介すると、「単身赴任には社食の朝食はありがたい」とか、入社まもない社員からは、「ボリュームを求めるなら会社の外で食べるけど、社食に求めているのは栄養バランスです」といった回答が得られました。

新メニューや、コストのかかるヘルシーメニューなどの要望には、できる部分とできない部分が出てくると思いますが、できる部分はいつ頃からできそうか、できない部分はその理由を示すことが大切になってきます。

空調や会社備品の問題や、会社に対する社食への要望も上記と同じですが、一つ一つに丁寧に応えることで、自分達の声が無視されずに、しっかり届いていることを伝えることが重要だと思います。

総務だけではなく「自分達も社員食堂を作りあげている」と思えるようになってくれれば、前向きな提案も多く出てくるようになりますし、皆さん社食に愛着も持ってくれるようになります。

すると、厳しい言葉だった指摘もやわらかい言葉に変化して、感謝の言葉も増えてきます。

「先日に食べた〇〇は思ったより辛かった。辛さを二種類用意できませんか」

「小盛り、ふつう盛り、大盛りのサンプルを見ながら注文する方法はどうか」

アイデアや提案も出るようになります。

そして、

「美味しい食事をありがとうございます」

「いつもご馳走様」

感謝の言葉もたくさん書かれます。

社食アンケートと迅速な回答という地道な仕掛けですが、食堂業者さんと社員の会話が増え、顔見知りになり、仲良くなっていく姿も増えました。総務としてはありがたくもありますが、チョッピリ嫉妬したりもしながら見ていました。

社員食堂を通じて、人と人同士のつながりが深まって親密度があがり、一体感が出てくる感じがします。そして、思い込みかもしれませんが、会社が元気になっていくような気もしました。

社員食堂アンケートは大変ですが、効果は大きいと思っています。

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