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秋までに見ておきたい、相棒 薫ちゃん登場回10選

相棒に薫ちゃんが帰ってくる。
正直、待ち望んでいたことなのかどうかは、もはや分からない。
薫ちゃん以降の相棒もどれも面白く、毎シーズン楽しませてくれていたからだ。

ただ、初代相棒が復帰するというのはやはり、こみ上げてくるものがある。
東洋経済さんの記事では「“青臭さ”への原点回帰」と表現されているが、まさにその通りで、薫ちゃんが帰ってくることで、右京さんの正義への異常なまでの拘りや、それと呼応する薫ちゃんの熱血漢が再び描かれるのだろうと思うとワクワクが止まらない。

相棒はプレシーズンから数えると、もう22年だ。
薫ちゃんが相棒から離れた時期(シーズン7の前半なので2008年)から計算しても14年経っている。
恐らく薫ちゃんの時代を良く知らないファンも増えていることだろう。

そこで、今年の秋から始まるシーズン21までに見ておきたい、薫ちゃん出演作を10本に絞ってみた。
今の相棒に繋がっていたり、これから始まるシーズン21に絡んできそうだったり、過去の中のイチオシだったりというものを選んでいる。
私の主観なので、他の10話を挙げる方も勿論いらっしゃるだろう。
そういった方のオススメも是非見てみてほしい。
なお、2話や3話連続している場合は、それらをまとめて1話とカウントしている。
また、プレシーズンの全3話と、薫ちゃんの卒業がダイレクトに絡むシーズン7初回&卒業回は選んでいない。これらは選ぶまでもなく必修科目だからである(ズルい!)。

では紹介していこう。

1話目
シーズン1:10話「最後の灯り」

右京さんが薫ちゃんに、海岸でおんぶされているのが印象的なお話。
そこのシーンが話題に上がることが多いが、初期相棒作品に多い「職人モノ」を扱った作品でもある。
職人が作品にかけてきた思いと、それが殺意に至ってしまった経緯。
それらを丁寧に汲みあげた上に、右京さんと薫ちゃんの関係性の変化も盛り込んでいる、まさに傑作の一つ。

2話目
シーズン1:11話~最終話「右京撃たれる〜特命係15年目の真実」「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」

特命係が生まれたきっかけを扱った作品。
小野田官房長と右京さんが何故、今のような関係になったのかが明らかになる。
最低限これを見ておけば、今後の官房長登場回も楽しめるに違いない。
なお、この二人は回転寿司屋での会話も多いが、11話と最終話では登場しない。
(回転寿司シーンの初出はシーズン1の4話「下着泥棒と生きていた死体」)

3話目
シーズン2:3話「殺人晩餐会」

薫ちゃんの意外な特徴が初めて明かされる回。
それ以上のことは言えない。
多くを語れないのがもどかしい。

4話目
シーズン2:18話「ピルイーター」

現在も出演中の人気キャラ、大河内監察官にまつわるお話。
こちらも多くは語れないが、彼の境遇について知りたいなら、このお話は是非ともおさえておきたい。

5話目
シーズン3:1話~3話「双頭の悪魔」シリーズ

初回スぺシャルに加えて、更にもう2話を使って政治の腐敗を描いた意欲作。
木村佳乃さん演じる片山雛子の初登場回でもある。
片山雛子は次のシーズン21でもおそらく登場するのではと勝手に予想している。

6話目
シーズン4:19話「ついてない女」

かつて花の里の女将も務めていた月本幸子の初登場回。
右京さんと薫ちゃんが別々に行動して事件解決にあたる、スリリングさが楽しめる。
相棒は別々に行動した方が面白いって言われてしまうのもむべなるかな。

7話目
シーズン5:11話「バベルの塔〜史上最悪のカウントダウン!」

この年の元日スペシャル。
最初から最後まですべての登場人物が綺麗に絡み合い、お正月らしく大団円を迎える、まさにスペシャルな回。
シーズン4のお正月スペシャルは全くお正月感がなかっただけに、まさか相棒がここまでハッピーエンドなお話を持ってくるとはと、ある意味予想を裏切られたのを鮮明に覚えている。

8話目
シーズン5:13話「Wの悲喜劇」

こんなお話やっていいんだ!?と驚いた回。
これまでもコミカルなお話はあったが、飛びぬけて可笑しいのが、この「Wの悲喜劇」。
なお、シーズン6の17話に同系統の「新・Wの悲喜劇」という回もある。
もし「Wの悲喜劇」が受け入れられるのであれば、「新・Wの悲喜劇」も是非。

9話目
シーズン5:15話「裏切者」

薫ちゃんの教育係だった北村課長が登場。
物語終盤の、薫ちゃんと北村課長のやり取りは涙なしには見られない名シーンだ。
右京さんの正義感に隠れがちだが、薫ちゃんが持つ正義感だって人一倍。
薫ちゃんの熱血漢っぷりが堪能できる名作。

10話目
シーズン6:最終話「黙示録」

シーズン6の初回スペシャルで登場した裁判官、三雲判事が再登場。
とはいえ、初回スペシャルを見ていなくても楽しめるだろう。
冤罪事件を扱ったこのお話は、終始暗いテンションで進んでいく。
そしてラストのシーンで、小野田官房長が薫ちゃんに投げかけた一言……。
結局あの言葉が伏線なのかどうかも分からないまま、次のシーズンで薫ちゃんは卒業してしまうわけだが、復帰後の薫ちゃんもこのことは覚えているのだろうか。

以上、秋までに見ておきたい10話を挙げてみた。
10話に絞るのが難しいくらい名作で溢れているので、気になった方は是非ここに挙げたもの以外の回も見てほしい。

秋から始まるシーズン21を、薫ちゃんの復帰を、一緒に楽しみましょう。

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