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海遊館

少し前に海遊館へ行った。

ずっと海遊館に行きたいって言い続けてきて、たぶん5年以上言っていた。けどなかなか行くタイミングもなく、行こうと思えば行ける距離なのに、こんなに時間がかかった。何かをするのにはきっかけと勢いが要る。

今は入場時間が決まっていて、チケットを先に買っていく感じ。感染対策だね。友達がチケットを取ってくれた。ありがとね!

雨がバッチャバチャに降っていて、ほんと、魚側からしたら「本日はお足元の悪い中遠路遥々ようこそ…」という感じだろう。いや、そんな事考えてないか。魚だもの。

平日の朝だったというのもあるのか、それにこの悪天候も加味してなのか、随分来館者はかなり少なかった。多くても1つの通路に6人居るか居ないか、みたいな。いつもなら魚を近くで見るために、数分人混みの後ろで待たなくてはならない。人の頭の間から、魚のヒレを眺めて、水槽の青に照らされて、ぼーっとするしかない。小さな来館者が真ん前を陣取り動かないのを、「仕方ない」と思うしかない。少し前の方に行っても、気を使って直ぐに横へとズレてしまう。

わたしは魚が好きだ。詳しくはないけど、魚が信じられないほど好き。動物ほど意思疎通できなくてもいい。ベタベタ触れられ無いのもいい。ボヤッとした顔で、好きなように水の中を泳ぐ魚を見ているのが大好きだ。

生まれ変わったら深海魚になりたい。きっとまだ見つかっていない魚も沢山いる。子供の頃、深海魚の図鑑を初めて見た時、それはもう衝撃だった。知っている魚とは訳が違う。信じられない形で、信じられない動きをする。少しグロテスクで、魚によってはとっても綺麗。
まだ誰も知らない世界で、魚たちは生きるか死ぬか食うか食われるか、命のために進化や退化を繰り返している。それがたまらなくて、どうしようもない。わたしはまだ誰にも見つかっていない深海魚になりたい。

生きている魚が一番好きだけど、死んでしまって鮮魚コーナーに並べられている魚も好き。きっと皆んなは脂の具合や鮮度の具合をよく見てる。わたしは「きれいね」とうろこの光を見て、「かわいいね」と1匹1匹の顔を見ている。魚にしたら、わたしのことは趣味の悪いニンゲンだなという感じだろう。いや、そんな事考えてないか。(2回目)

まあそんなこんなで。魚は勿論のこと、他の生き物も大変元気そうでよかった。水の底でスヤスヤ眠りについているアザラシを、元気いっぱいなヤンチャなアシカがちょっかいをかけて起こしているのがかわいかった。水からひょっこり顔をだして、おじさんみたいになっているのもかわいかった。やっぱり動物になるとややニンゲンと意思疎通を図ろうとするのか、動きがこちら寄りになる。それがたまらなく愛しいなと思った。

生き物は全て愛しいな。


気がついたら3時間ほど経っていた。こんなにじっくり海遊館を堪能したのは、もしかしたら初めてかもしれない。わたしの海遊館へ行きたいという長年の夢を叶えてくれた友達に感謝だな。

すごく満足したけど、すでにまた行きたいなと思っている。今度はすぐに行けたらいいな。しばらく今のように、人数制限を設けているだろうから、その間に行きたいな。

魚だけを見ていたいから、人混みの水族館はちょっと辛いのよね。


むちゃくちゃ書いてしまった。

魚が好きなのだ。


おわり。


またね

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