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右っかわの、脳。本の話をしてみたり、音楽の話をしてみたり、したいと思っています。http://booklog.jp/users/unou-3

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名建築の門をくぐって #001揚輝荘

ドラマ「名建築で昼食を」が素晴らしい。 東京都内の名建築をめぐりながらその設計の妙を味わいつつランチも楽しむという贅沢な時間の過ごし方を提案してくれる。 それだけでなく、建物のガイドを受けている時と台本に則った演技をしているときの境目がない自然な演技をする池田エライザに脱帽する。 東京都庭園美術館、山の上ホテル、武相荘…このドラマが輝きを放つ一方、都内に住まない自分の心の中に一抹のモヤり…これ、東京だから成立するんですよね… 我が地元、名古屋もこのラインアップに負けな

    • 時には映画の話を#002「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」

      日本版の予告動画のリンクを貼ろうと思ったんだけど、とにかく「女性」「結婚」がフィーチャーされてて、男の僕が見てもこの映画のテーマはそれだけに絞られていない、むしろもっと普遍的なものだと思ったから、やめた。 商業的成功は映画製作の一つの正解だと思うけど、この売り出し方はちょっと賛同できない。 御託はいいとして、とにかくこの映画は素晴らしかった。 画面の美しさ、カメラワーク、美しいBGM、映画として見ていてずっと気持ちよかった。 取り上げられるテーマも演劇、文学、音楽

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        時には映画の話を 「イエスマン」

        ジム・キャリー主演のコメディ映画。 ストレス発散にはやっぱりコメディ映画。Huluで配信されていたのでずっとマイリストに入れながら、見ていなかった。 ジム・キャリー主演でコメディ、ったら外さないだろうと全幅の信頼を寄せつつ鑑賞。 期待を裏切らない!感想はもう、サイコーとしか言いようがない。 親友の誘いにも、家でDVD見たいがために言い訳つけて断っちゃうような男が、人に(ムリヤリ)連れて行かれたセミナー「YES IS NEW NO」(原文ママ)でどんな誘いや選択にもイエスと答えるイエスマンになる。 そして訪れる幸運と、幸運なのかわからないあれやこれや…。 ストーリーはとにかく文句なかった。 そしてなによりアリソン役にズーイー・デシャネルをキャスティングしたことはもうとにかく感謝したい。五体投地モノ。 音楽性ぶっ飛んだバンドでボーカルを努めたり、ランニング・フォトグラフィーなんていうミラクルハイブリットな趣味に勤しんだりする一風変わった女の子、アリソン。 ガソリンスタンドでの出会いとスクーターに二人乗りなんていうのは、ロマンティックじゃないんだけどロマンを感じる矛盾。 衣装デザイナーのマーク・ブリッジスも大変に素晴らしい仕事をしている。リンカーンへ出かけるときにアリソンが着ていたコートは特に素晴らしかった。 調べてみれば、このマーク・ブリッジスは「アーティスト」の衣装デザインでアカデミー賞衣装デザイン賞受賞経験があったり、ハッカビーズや最近ではフィフティシェイズオブグレイでの衣装デザインも務める、その筋では名の知れたお方だったり。 とにかく見どころは多い。 人生は映画のようにうまくいくとは限らないけど、それでもイエスと答えた先になにが待つのか。試してみたくなる。 落ち込んだ時にこそ見て欲しい、元気になれる映画です。 #映画

        • MINI 偏愛

          自分の人生において、偏愛していると胸を張って言えるものがある。MINIだ。 車やモータースポーツが好きなこと考えると、偏愛とはいえないかもしれない。しかし、このMINIを売っちゃって他のクルマに乗ることなんか考えられないという点から、偏愛しているといえると思う。 MINIに乗り始めたのは、19歳。そう、免許をとってはじめに乗り始めた車がすでにMINIだった。免許を取って、さあお年玉貯金とバイト代をはたいてどんな車に乗ろうかと悩んでいる僕に、親父が一言、「お前、MINI乗ら

        名建築の門をくぐって #001揚輝荘

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          音楽をめぐる冒険 #008 Rock 'N' Roll Star/Oasis

          言わずとしれた、モンスターバンド。泣く子も黙るギャラガー兄弟のお通りでぃ。 そのふてぶてしさと喧嘩っ早さで世界最強のチンピラに成り上がったリアムと、口の悪さでタブロイドにネタを提供し続けるノエル。兄弟喧嘩でバンド解散してしまうしょうもなさが、「俺達やりたいようにやってるぜ」と言わんばかりで好き。 今更語る必要もないくらいに地位と人気を得てる彼らの音楽に救われる人は数多いのではないだろうか。何を隠そう僕もその一人であるし。 彼らの音楽は徹底的に生を肯定して、どんなクソみたいな環境にいたって朝目覚めて朝日を拝めることが最高に幸せだって教えてくれる。 グランジやパンクが退廃的な歌詞を綴り歌い、自殺なんかしちゃったりしたらくだらないと一蹴して「俺たちは永遠に生きる」と希望を歌う。 こんなことを説得力を持って歌えるのはこのバンド以外にない。 解散しても、Oasisというバンドの価値は全く下がらない。もちろん、再結成したら嬉しいけど。でもしなくたっていいと思う。これだけ素晴らしい音楽が生み出されたってことの方に意味がある。 高校生だった僕が、将来にも日常にも全く希望も見出だせずに腐り続けていたころ、Oasisに出会わなかったら。腐り果てて野垂れ死んだろうな。でも、その苦しさを吹いて飛ばすように解消してくれた。 ファーストアルバムの一曲目、「今夜俺はロックンロールスターだ」とふんぞり返ってリアムが歌う。自分の人生を主人公として生きる。誰にも邪魔させねー。そんな気概を感じさせてくれるこの曲が、一番好きです。

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          2015/05/23 千畳敷カール・陣馬形山

          2015/05/23 千畳敷カール・陣馬形山

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          2014/06/14 八島ヶ原湿原

          2014/06/14 八島ヶ原湿原

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          音楽をめぐる冒険 #007 Hard to Say No/The Strypes

          我が第二の故郷、アイルランド(学生の時留学した)出身のバンド、The Strypes。 まず、若い。まだ全員未成年(多分)。それでいてこの渋さを体得しているのは革命的。もちろん技術的にも文句なんてつけさせねーぜってくらいうまい。R&B、ブルース、ロックンロール。どこにカテゴライズしたらいいか悩む、懐かしさと新鮮さを同居させるサウンドはやっぱり革命的。 Noel Gallagherがファンを公言するくらいだからイギリス・アイルランド地域での地位は確立されてる。 イギリスのバンドにありがちな湿ったサウンドは一切なく、乾いたギターサウンドと快活なメロディーでいやがうえにも盛り上がる。 ちょっと気分が塞いだ時に、雲をバッと取り払ってくれるような曲ばかりです。1stフルアルバム"Snapshot"、必聴! #音楽

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          音楽をめぐる冒険 #006 Knock Yourself Out/Jon Brion

          数々の映画音楽を手掛けるプロデューサー、Jon Brion。この曲はI Heart Huckabeesのサントラから。 映画音楽として、映画世界を確かに彩りつつしかしこのあふれんばかりのポップセンス。映画見たことないのにすっかりこの曲に魅せられています。 Meaninglessというアルバムがリリースされ、映画というバックグラウンドを持たない彼の音楽を存分に楽しめる一作になっています。 なっていますと言いますが持ってません。ほしい!!! #音楽

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          マグナース!アイリッシュサイダー!アイルランド留学時代の思い出の一品ですね。

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          音楽をめぐる冒険 #005 Last Autumn/tricolor

          和製アイリッシュバンド、tricolor。 トラッドなアイリッシュもオリジナル曲も、ちゃと、と言ったらおかしいかもしれないけど、ちゃんとアイリッシュしてて、チーフタンズやルナサやカレン・アッシュブルック好きな僕も楽しめました。 それでいてオリジナル曲はやっぱり日本人にわかりやすいキャッチーさがあって、アイリッシュの入り口にもいいのではないでしょうか。 最新アルバム「旅にまつわる物語」は、遥か遠いユーラシア大陸西の果ての島国アイルランドへ旅立たせてくれます。 様々な楽器が賑やかに鳴る楽しい一枚です。大好き。 #音楽

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          音楽をめぐる冒険 #004 Seven/Blake Mills

          いつも私の涙を誘うのは、レコードの7曲目。 ってその歌い出しだけで、物語を感じる。村上春樹作詞かっていうくらい。 文学的な詞だと思います。アメリカ文学を感じる。 曲調もゆったりしていながらドラマチックで読書の供にとても良い。 Blake Millsも、くるり電波で紹介されていた。確か、プロデューサーだけど自身もギタリスト、っていう人を紹介していた時のうちの一人だった。 Jon Brionとかも一緒に紹介されてた。Jon Brion といえば、Meaninglessを再販してほしい。iTunesでもいいけど…

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          音楽をめぐる冒険 #003 塚本浩哉/Anothe Great Day to Be Alive

          くるり電波で岸田繁さんが紹介していた塚本浩哉さん。アメリカ在住のギタリスト。 アルバム"Places"は、朝聞いてよし、昼聞いてよし、夜聞いてよし。心が休まる。 荒涼とした大地、連なる山々、波立つ海原と、心に浮かぶ情景は自然、あるいは地球。広々として、穏やか。あたたかで、鮮やか。 ギターの音色が優しく綺麗に響きます。

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          本人に、意欲がなければ人は育たじ。

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          音楽をめぐる冒険 #002 Fruit Bats/Tony The Tripper

          「ここではないどこか」って言葉、自分にはしっくりこない言葉だったけれど、この曲を聞いて心に浮かんだ風景が、「ここではないどこか」だなって感じられた一曲。(うまく言葉にできなくてもどかしい) アルバム「Tripper」の一曲目。よく通るギターサウンドと、軽やかなメロディーと、ハイトーンのボーカルが空まで突き抜けていく。ジャケットの草原も美しい。アルバム全体を通して旅や冒険や自然を想起させてくれる、聞いていると心が軽くなって何処かへ飛んでいきそう。そんな一枚。 ジャケ買いをした「冒険」のアルバムでもあったので、「音楽をめぐる冒険」に相応しい一曲かなと思います。

          音楽をめぐる冒険 #002 Fruit Bats/Tony The Tripper

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          書評だけじゃ間が空きすぎるし、好きな音楽の話を気まぐれにしてみよう。

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