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ザ•フィンランドデザイン展(1)

「ザ•フィンランドデザイン展」を見ました。私は特に北欧好きという訳ではありませんでしたが、妻の趣味に付き合っているうちに多少は詳しくなったつもりでいます。

まず建築家アルヴァ・アアルトが結核療養所(パイミオ・サナトリウム)のためにデザインした椅子がありました。この椅子の背もたれの角度は患者が楽な姿勢になるように考えられているそうです。その背後の壁は、やはりアアルトの手によるニューヨーク国際博覧会フィンランド館の白黒写真でした。詳細は分かりませんが木材を多用したかなりモダンな建物だったようです。いずれも戦前の作品だというのは驚きです。

展覧会の副題は「自然が宿るライフスタイル」でした。フィンランドの企業やアーティストが作り出して来たデザインと当地の自然がどう関わっているのか垣間見ることが出来ました。また、人への優しさにも感銘を受けました。例えば女性が動きやすいデザインを目指したマリメッコの服や女赤ちゃんが産まれた家庭に政府が贈る必需品のパッケージなども展示されていました。女性アーティストの多さにも目を見張るものがあります。日本とは随分違うものだと考えさせられました。

(次回に続く)