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叱ることが仕事じゃない

けんか。
当事者を呼ぶ。
そして叱る。
それが繰り返されると,けんかをしても担任に相談しなくなる。
問題は陰で起きるようになる。
けんか。
あって当たり前。
でも,けんかがしたくて起きるわけじゃない。
けんかになっちゃって,当事者たちも困っている。
悲しんでいるし,腹を立てている。
だから、話を聞く。
本当はどうしたかったのかを聴く。
それなのにうまくいかなかったことや間違ってしまったことをただただ聴く。
そうかあ,うっかりそうしちゃったんだあとだけ言う。
そんなやりとりを,今年は何度繰り返しただろう…。
「先生,けんかや困った時って,先生に相談してもいいんだね。知らなかった。」
「そうだよ。先生はね,あなたたちが幸せになるためにいるんだよ。だから,困った時は相談においで。一緒に考えようね。」
そういうと,必ず「甘い指導」といわれる。
自分たちで解決する力を身につけなければダメだ,いつまでも教師が関わらなきゃ解決できないようではだめだと。
でも,事実を確認もせずただ謝ることを解決とは言わない。
解決の方法を知らないのに子どもたちに任せるのは,放任でしかない。
私の指導は,確かに甘いかもしれない。
でも,自分で考えて見つけた解決の方法があれば,その子はいつか大人の手を借りずに一人で問題に立ち向かう日が来る。
だから,甘いといわれても,私は小さなけんかにも一つ一つ向き合っていく。
それしかない。
子どもが、失敗した自分もけんかした自分も好きなって幸せに成長していける…それが教師の一番の仕事だと思っている。

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