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「玉野にJリーグチームをつくりたい」。大人がキラキラしなきゃ、子どもたちの可能性は広げられない

人に笑われるのが怖くて、夢を語れない大人も多いのではないでしょうか。

大人たちがキラキラしていないと、子どもたちが将来に希望をもてなくなり、広がっていたはずの可能性がどんどん狭まってしまいます。ただ、どうやって夢を見つければいいのか、周囲にアピールするにはどうすればいいのか悩んでいる人もいるはずです。

そこで今回は「玉野にJリーグチームをつくる」という夢を掲げながら、"玉野から宇宙を目指す大人リッチな焼肉店"を経営されている小松原さんにお話を伺いました。

※このnoteは、岡山県玉野市のコワーキングスペース うのベース(@unobase_tamano)の利用者さんの「チャレンジ・夢」をオーナー東本が取材・記事化したものです。

Mods6株式会社 代表取締役社長
小松原 直人さん
2023年2月に玉野市にオープンした焼肉店「雲龍」のオーナー。システムエンジニア、小中学校の教員、保険販売員を経て、Mods6株式会社を設立。焼肉店を営みながら「スポーツを"今”楽しむことが"未来”をつくる」をスローガンとしたスポーツクラブMTSを運営している。

雲龍 Instagram:https://www.instagram.com/unryu_tamano/
雲龍 公式サイト:https://unryu.mods-6.com/
MTS Instagram:https://www.instagram.com/mts_tamano/

玉野で1番じゃなくて、宇宙1を目指す

ーー玉野で焼肉店を始められた理由を教えてください。
落ち着いた雰囲気で食べられる焼肉店が玉野になかったからです。

岡山市や倉敷市まで行かなくても「最高のお肉」と「最高のおもてなし」が受けられる焼肉店をつくり、少しでも玉野を盛り上げていきたいと思っていました。

起業を考えたときに「玉野に根付いた事業をしたい」というのが中心にありました。そのなかで自分たちのスキルやノウハウを活かして、玉野で始められる事業を考えたときに「焼肉店」が思い浮かびました。

僕自身、精肉や卸売をしていたわけではないのですが、共同代表の立川が精肉業のプロとして15年間働いていたんです。このスキルを活かせば「ほかの地域の店舗にも勝てる」という自信があったので、迷うことなく焼肉店をオープンすることに決めました。

ーーホームページの「玉野から宇宙を目指している」という言葉には、どういった思いが込められているのでしょうか?
焼肉店を始めるにあたって、どこを目指すべきかを考えていたところ「玉野で1番」「日本1」といった1番になるという目標が思い浮かびました。ただ、これらの目標を達成したあとにどこを目指せばいいのかわからなくなってしまうような気がして……。

それで、それ以上の上がない"宇宙”を目標にしてしまえばいい、と考えました。

この目標は果てしなく遠いものなので、自分たちでは達成できないかもしれません。自分たちで目標を掲げましたが、僕たちが達成しなくてもいいとも思っています。だって、僕たちの意思を引き継いでくれた次世代の子どもたちが達成してくれればいいじゃないですか。

ーー創業時から次世代のことを考えられている経営者は珍しいように感じます。なぜそのように考えられているのですか?
元々が教員だったことが影響しているのだと思います。ただ、それだけじゃなくて、子どもたちの可能性を少しでも広げてあげたいという想いが中心にあります。

いつの時代も子どもたちが"宝”です。大人の僕たちには、子どもたちの無限の可能性を、チャンスを広げていく義務があるはずです。

世の中にもっとお金をばら撒きたい

ーー子どもへの熱意がすごいですね。具体的にどのような活動をされているのですか?
子ども向けのスポーツクラブ「MTS(Mods Total Sports)」を運営しています。3歳から12歳(小6)までの子どもたちと、週1ペースで運動を楽しんでいます。

ここでも大切にしているのが「子どもたちの可能性を広げること」です。ほかの習いごとや興味があることにチャレンジしやすいように、さまざまなスポーツに応用できるレッスン・メソッドを取り入れています。こうしておけば「あれがやりたい!」と思ったらすぐに飛び込めますし、やりたい競技にも馴染みやすくなるはずなので。

現在のスクール生は、玉野市内と直島町が中心となって24名の子どもたちが入会してくれています。教壇に立っているわけではありませんが、たくさんのスポーツやトレーニングを通して子どもたちの未来や、人間形成に携われていることは僕にとってとても幸せなことです。

MTS 公式Instagram

ーー本業をしながらクラブ活動を続けるのは大変だと思いますが、なにが原動力になっているのですか?
子どもたちに「世の中(社会)が楽しい」ということを伝えたいからです。

この考えが広まっていけば、夢をもつ子が増えたり、どこかの誰かを救うきっかけになったりすると信じています。まだまだ実現できていませんが、将来的にはもっと大きな社会貢献をしていきたいと思っています。

ただ、そういった活動をするためにはお金が必要です。今は自分のために働いている部分が多いので、もっともっとお金を稼いで、世の中にばら撒きたいと思っています。

ーーずっと、そういった価値観をもっていたのですか?
そんなことはなくて、お金が嫌いな時期もありました。

新卒で入社した富士通では、たくさんの素晴らしい仲間と出会え、世界に通用するグローバルなビジネスに携わることができた反面、納期に追われながら仕事をしている毎日でした。そのなかで「そこまで仕事をする意味があるのか?」という疑問を抱く時期がありました。そして、なぜ仕事をしているのかを突き詰めていくと“お金のため”だったんですよね。

その考えに至ってから、納期や売上を気にすることなく、自分がやりたいと心から思え、人の役に立てる「教員」という道に進むことにしました。このときは「お金から逃げ出したい」という気持ちが、心のどこかにあったと思います。

ーー意外でした。そんなマイナス面があったんですね。
ただ、今はお金をもらうのも、払うのも楽しいです。お金は「〇〇をしてくれて、ありがとう」という感謝の気持ちを表現するものなので、これからもたくさんもらって、たくさん使っていきたいですね。

あと、焼肉店をしているなかでお客さんと接している時間もとても楽しいです。

特に、数時間前まで賑わっていた店内を深夜に眺めるのが好きで「誰もいない空間を、人が集まる場所にできている」というのが堪らないですね。誰かの役に立っていることを実感できる瞬間です。

大人がキラキラすれば、子どもたちの可能性が広がる

ーー「誰かの役に立ちたい」という想いが、とても素敵です。
こういった活動を続けていけば、子どもたちに「世の中(社会)は楽しい」という気持ちが伝わるはずです。大人がキラキラしなきゃ、子どもたちの可能性を広げられないと思っています。だから、これからも行動し続けたいですね。

僕一人の行動は小さなものかもしれませんが、少しでも子どもたちの未来をつくっていくことにつながっていけば嬉しいです。

ーー小松原さんの夢を教えてください。
それは「玉野でJリーグチームをつくること」です。

そして、Jリーグを通じて玉野というまちを、もっともっと盛り上げていきたい。

玉野市のなかで「Jリーグをつくりたい」と叫んでいる大人はなかなかいないので、おもしろがって(焼肉店に設置している)募金箱にお金を入れてくれる人もたくさんいます。こうやって夢を語っていけば、おもしろがって応援してくれる大人が増えていくはずです。

ーー玉野におもしろい大人が増えるといいですね。
すでに玉野には、おもしろくて魅力的な方々がたくさんいます。岡山市みたいに人が多くないから、おもしろい人たちが埋もれないのが地方の良さだと思います。そして、僕自身が起業していなければ、出会うことができていなかった方々ばかりです。

こういった人たちと協力しながら玉野を盛り上げていきます。これからも雲龍を、Mods6株式会社をよろしくお願いします。

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このnoteでは、岡山県玉野市のコワーキングスペース うのベース(@unobase_tamano)の利用者さんの「チャレンジ・夢」を記事にしていきます。

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それでは、また。

文:東本 隼之(@falcon_freedom

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