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コマクサ道中膝栗毛(ネオカミニートの宴)2024.6.23下北沢CLUBQue

コマクサ道中膝栗毛(ネオカミニートの宴)
2024.6.23 下北沢CLUBQue

下北沢CLUBQue

岩瀬敬吾バンド
ハックルベリーフィン

下北沢CLUBQueにて「コマクサ道中膝栗毛(ネオカミニートの宴)」。
ハックルベリーフィンと岩瀬敬吾バンドのツーマン。事実上の「ハジさん祭り」でした。
なぜこういうタイトルになったか、はハジさんのブログに書いてあるのでご参照ください。ネオカミートってなんだろ?と思ったら、そもそもは「カミニート神宮前」ってマンションの名前で、カミニートってのはスペイン語で「小道」って意味なんですって。日本人、ニートに引っ張られやすい。

ハックルベリーフィン、そして19が所属していたレーベル「AjaRECORDS」の入っていたビルの名前が「ネオ・カミニート」。
そこから20年を超えるお付き合いで気が置けない二組。
お互いに野次など飛ばしつつ(しかし、敬吾さんとタケさんは遠慮がち・笑)、柔らかいやさしい空気の中で、ステージの上も下も、楽しい!!ばかりの3時間でした。

わたしゃやっぱり、Queの音が好きだーー!
最高のバランスでした。敬吾さんのアコギの響きまでしっかり届いて「new day today」、泣いてしもた。素晴らしかった。思い出で揺らされるのではなく、純粋に音に、心と耳が泣いた。
敬吾バンドのラストが「雷の鳴く朝」で、ハジさん酷使な敬吾さん、でも、ハジさんの魅力爆発の曲でもあり、これは敬吾さんからハジさんへの賛辞でもあると思いました。

ハックルベリーフィンは、スリーピースなのになんであんなに厚いんだろ。実はすっごくライブは久しぶりでした。楽しかった…上質だ、ほんとに音が上質だ。カッコよかったな…「ハリケーン」最高に好きでした!

O.A.
サクマツトム&岩瀬敬吾「明日の出来事」

冒頭は、サクマさんと敬吾さんで、一曲。
ビクターレーベル時代の思い出話も少し混ぜながら。
敬吾さんの曲を、と言われて、先輩じゃなかったらすぐ断るんですけどね、と笑う敬吾さんと、先輩でよかったー可愛かったんだよーと混ぜっ返すサクマさん。久しぶりでも変わらないんだろうな、という明るく柔らかいふたりの空気。

思い出話が噛み合わなくて「ハジさんいないとぼくらの話、埒が明かない」に大笑いでした。

サクマさんのギターが、軽やかで明るかった。
ボーカルもふたりで割って、ハモリもあり。がっつりなデュエット。サクマさんが歌う「明日の出来事」、乾いた耳触りでした。

岩瀬敬吾バンド


岩瀬敬吾 Vo.Gt.
サンノヘシゲカズ Gt.
小島タケヒロ Ba.
ヤマグチ(ハジ)ユキヒコ Dr.

繰り返すは口癖と罪悪感
ドライブカー
ノイズとため息
nakemiin
明日の出来事
newday today
十二社通りを渡れば
夜道帰るよ
雷の鳴く朝

岩瀬敬吾という存在を私は19のころは全く知らず、東海林仁美さんを通じて出逢ったので、もう8年になるのかな。
なんで好きなんだかよくわかんなくて好きなとこが好きです(笑) はるかに年下なのに、もうお話できるようになって何年も経つのに、今でもさん付けしないと落ち着かない、そんな人でもあります。

敬吾さんは具象的な歌詞を書かない人なんですが(なので時折、難解)、その分、聴き手の想像力を引っ張り出してくれて、好き勝手に感動したり、泣いたり、くすりとしたり、カッコよさに痺れたりできる、こちらの脳に自由を与えてくれる音楽だと思って聴いています。テーマだのモチーフだの、感情すらも、窮屈さのない音楽。

新譜の「new day today」は朝日が昇る心地がする、大きな大きな曲です。聴くたびに眩くて泣いてしまうのですが、実は広島の亡くなられた叔母様のことを思って書かれたとか。でも、それをそのまま感じさせるのではなく、昇華した形で提示される。その美しさ。そういう昇華の力が、私にとっての岩瀬敬吾の最大の魅力だと思っています。

まあ、敬吾さんはどうぞ好きに聞いてください、っておっしゃる、きっとね。

「思い出深い顔ぶれ」というのもあってか、頭の方に鉄板曲、後半に新譜「TraditionalHumming」からの曲という、昔から今へ、その変化を報告するみたいなセトリだなーと聴いてました。
サクさんと歌った「明日の出来事」も入ってて、ニッコリな気持ち。

ハックルベリーフィン

サクマツトム Vo.Gt.
ヤマグチタケユキ Ba.
ヤマグチ(ハジ)ユキヒコ Dr.

そんなこんなで、ハックルベリーフィンは2度目でした。ヤマグチ祭り以来。サブスクに昔の音源が入ったそうで、後半にそこからの3曲を加えて。

スリーピースなのに分厚く感じるのはハジさんのドラムとタケユキさんのベースがガッチリとリズムの厚い基礎を叩いてるからなんだろう。
タケユキさんは床にぐわっと転がっちゃうとか、エキセントリックなソロを鳴らすとかもうカッコよすぎました。
サクさんはそんなふたりの上で明るい、乾いた声で、軽やかに伸びやかに歌ってる。気持ちいい、という言葉そのものみたいでした。ずっと踊ってました。

敬吾さんのときに、時々サクマさんが客席から混ぜっ返すような野次を飛ばしていて、敬吾さんがあとで覚えとけ、みたいなことを言ってたんですけど、実際、ハックルの間に時々聞こえてくる野次は、

ちっさい。かなりちっさい(笑)

オフマイクなので配信はおろか、サクさんにも届いてないこともあって、なんか先輩にビビり倒す中2のヤンキーみたいだなーって聴いてました(笑)
そんなしっかりと先輩後輩な関係性がまた楽しかったです。

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うのじ。
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