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森田一義という男 タモリについて

髪切った?

これはタモリさんがよく口にしていたつかみの一言で、その答えがどちらでも会話のフックになるという素晴らしい発明的な言葉です。


今日、8月22日はタモリさんの誕生日です。
タモリさんの本名は森田一義で、大学のジャズ研究会に所属していたことから、ズージャー語でタモリとなったそうだ。


タモリさんを知るきっかけ、きっかけというか物心がついたときには、平日のお昼にしゃべっているおじさんだった。ある一定の年齢の人からするとみんな、そんな感じでタモリさんと出会うのではないだろうか。


タモリさんにはさまざまなエピソードがあって、それについてはWikipediaを読んでもらうとして、ボク個人が何度もYouTubeで見直ししまう動画がある。
それは漫画家 赤塚不二夫さんが亡くなったときに読まれた弔辞の動画である。


白紙の弔辞をあたかも文章が書かれているように捲りながら話しているのだ。淀みなく読み上げるさまは、白紙と思えないほどのすごさ。


これは歌舞伎の演目にある勧進帳になぞらえて、お葬式の場でもお笑いをやるという、2人の間柄が表されているエピソードです。初めて読む弔辞をギャグにしてしまうという一般の人間には出来ない芸です。


親しき仲にも礼儀ありという言葉がありますが、タモリさんはこの弔辞のなかで、「私はあなたに生前お世話になりながら、ひと言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言う時に漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを他人を通じて知りました。」と述べています。


これは2人が血の繋がりを越える関係であり、相手を思うからこそ、余計な気遣いをしないという気遣いがあるという言葉では言い表せない礼儀がそこにあるんだなと思います。


今でも笑っていいとも!が復活しないかなぁ。と時々考えたりします。タモリという稀有な才能を少しでも多くの人に感じて欲しいのです。


ボク自身はタモリさんのような教養も、知性も、感性もありませんがひとつだけ、共通項があるんです。
それは○っぱい星人であるということです。
*○っぱい星人という言葉もタモリさんが使い初めだといわれています。




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