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感謝の病

私と同じ何かをやっていたり私と同じ
何かを持っていたりする周りの人達が
その何かに対して

"ありがたい"とか"感謝だ"とか
言っている。

でも私は同じことをやって同じものを
持っているのにちっとも"ありがたい"
なんて思っていない。

でもそんなことを認めたら自分が周りの人達
よりも器が小さくてつまらないちっぽけな
人間になりそうで何だか悔しかったし

"幸せな人達は感謝を大切にしている"
なんて言葉をよく耳にして普段から
何事にも感謝することが重要なのだと
思っていたから

無理矢理ありがたいと口にして
私は感謝をしているんだと
思い込むようにしていた。

でもいくら感謝をしようと努めても感謝する
ことができるようにはならなかったし
幸せにもなれなかった。

そりゃそうだよ。

私がしがみついていた何かは本当は
私には必要ないものだったのだから。

自分に合っていないものにしがみついて
いたら違和感や苦痛を感じるのだから
感謝なんてできるわけがない。

私がいつまでも幸せになれなかったのは

"普通なら感謝すべきことだから"とか
"周りの皆は感謝しているのだから"

なんて言ってありがたいと
思えていない自分を責めて

要らないものにまるで修行のように
しがみついて感謝できる自分に成長して
いこうと努めるなんていう残念なことを
していたから。


でもある時開き直って

"ちっともありがたいとは思ってないわ"

ってことを認めてしまったら

感謝するフリをすることでしがみついて
いた要らないものを手放して

本当に選びたいと思うものを選びにいく
ことができるようになった。

本当に選ぶべきものってたとえそれが
すぐ近くにあったとしても要らないものから
手を離さなければ掴めない。


感謝することって別に偉いことでも何でも
なくてただ自己満足でやるものなのだし

別に感謝をしようがしまいが自分の価値は
下がらないし困ったことが起こって不幸に
なるわけでもないのだから

安心して感謝していないってことを認めて
本当に選びたいと思うものを選びにいこう。

そうすれば感謝なんてしようとしなくても
勝手に自分の中から溢れ出してくる
ようになる。


何だって選びたい放題なわけでいつだって
どれでも好きなものを自由に選ぶことが
できるのだ。

たまたま選んだものが自分に合っていな
かったなんてことはよくあるもの。

そんな時には感謝できない自分を責めたり
感謝できる自分になろうと努めようと
するんじゃなくて

まずはさっさと自分に合っているものを
選び直しにいこう。

"周りの皆が感謝をしている何かに対して
感謝をすることができないこと"

"周りの皆が好きだとか尊敬していると
言っている誰かに本当は違和感を
感じているということ"

そんなことをそのまま認めるからこそ
問題の本当の原因が見えてきて今の状況を
改善していくことができるようになる。

だから感謝することのできない自分を
責めてる暇があるのなら

さっさと本当に選ぶべきものを
見極めてそれを選びにいこう。

そうして心からありがたいと思える
何かや誰かと一緒に生きて

当たり前のように
幸せになっていこう。

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