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アンラッキー#02 | 無い袖は通らない

こんにちは、アンラッキー・ジャガーです。

あれは9年ほど前。

「そろそろ暖かい服が欲しいね」と、奥さまとダウンジャケットを買いに行ったときのことでした。
自宅から1時間ほど車を走らせ目的地へ。

お目当てのショップには、袖を通してほしそうなダウンたちがずらっと並んでおりました。
「地味になる季節だしちょっと明るめがいいかな」
「いや、ここはベーシックにグレー系じゃないかな」
なんて言いながら色々試着したのち、お気に入りの1着を見つけました。

「これでお願いします!」
と言うと店員さんは
「では新しいものをご用意しますね!」
と言い、奥から箱に入った新品の服を持ってきてくれました。

ホクホクしながらまた1時間かけて自宅に戻り、到着次第すぐに箱から出して試着してみます。
このときが一番楽しい。

左袖を通し、次は右袖 と思ったのですが、なぜかうまくいきません。
そして気づきました。

「右袖が縫われてる…」

そうです。
右袖の手首のあたりを閉じるようにがっつり縫われていて、手首のあたりから手が通らないのです。

サポートセンターに電話してありのままに説明しましたが
「どういうことですか??右袖が縫われている??ちょっと意味がわからないです。。」
と言われたので、「ぼくも意味がわからないです。。」と言いながらも、写真を送ってなんとか理解してもらい、後日「右袖が縫われていないダウンジャケット」を郵送してもらったのですが、その間”袖を縫われたダウンになんとか袖を通そう”とする自分の姿を見て、自分の運のなさにため息が出たのでした。

ふぅ。

アンラッキー・ジャガーでした。


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