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バリキャリ教授のチャーミングな授業

人を年齢で決めつけるのは良くない。全体としては相関があるとしても「目の前の個人」と向き合うとき、その色眼鏡は外すべきだ。これだけマーケティングではニーズや属性を細分化している時代に、年齢で区切った接し方をすると相手の理解に時間がかかってしまう。タイパが悪い。
年齢なんて話題に困った時の「健康トーク」が刺さるかどうかの判断軸くらいで良いだろう。

そんなことを思うようキッカケを頂いたのが、マーケ関連の研究者。有名大学で教鞭もとられている。

まず大前提、キャリアババアに対してあまり良い印象は持っていない。取扱注意の爆弾と思っている。正しく使えば武器として機能するが、少しでも取り扱いをまちがると不発弾と化して、全ての仕事の流れを止めひっくり返す諸刃の剣。正直、そう思っている。

そして そのお方もそのステレオタイプにばっちり当てはまる。ぱっとは見オバチャン。期待通りのマシンガントークと時たま出る関西弁。そして錚々たる経歴。
ああ、上への政治を上手くやりながら、下へはゴリ押し、損切り、尻尾切り。ジジイには良い歳こいて猫撫で声でも出しているのだろうか・・・。と、過去接したババアたちが走馬灯のように蘇ってくる。
女性が現代より よりナメられた時代、そんな中でも社会の一員として生きていくには、その方法は最善だったかもしれない。そうじゃなければキャリアを築くことが難しかったのかもしれない。

だからそれ自体をどうこう言いたくはないが、表層的な愛想とそれを支える利己的な考え、どんなに正しいことを言われても、時間の経過と共に浮き彫りになる「その時お前にとってのベスプラなだけやん」という結果。それを我が儘な方法でやり込める手口。そんな存在が社会に蔓延っていることも事実だと思う。
いつもどこか臭う浅はかでスニーキーな香り、それが現代社会で幅を利かせているババアの印象だ。

閑話休題。ババアの話が長くなった。
話を戻すと、そんなババアの印象を変えてくれたのが、このオバチャンもといこの教授。同世代の方にステレオタイプを持っている自分を反省する機会をくれた、チャーミングな教授だった。

そんな教授の良かったところ。

・他の意見を受け入れることができる
 (チャレンジングな環境にいれただけかもしれんが)
・質問に対して誤魔化している感じがしない
・雑な扱いへの言い返しに品がある
 →不条理な事実(正論)を並べながら、逃げ道を用意。そしてその後フォローもする(宣伝とかね)
・ざっくばらんストレートな言い方ができる
 →チャレンジのリスクに対しての話は痛快だった

それに、経歴や直近の実績の話を聞くと勝負どころで勝負している。時代に乗ったトライじゃなく、しっかりリスクをとったチャレンジをしている(できる環境に自分を置けているだけかもしれないが)そんな印象だった。

と言っても、ほんの一瞬お見かけしたくらいだ。それなりに胡散臭いババアに対する嗅覚を持っているつもりだが、もしかしたらそのオバチャンもとい教授は上手なだけかもしれない。それでもオバチャン世代に対する印象を変えて、ついていきたいと思ったのも事実。

下のものに対する気遣いを忘れないようにしているのか、下のものを蔑ろにするリスクを知っているだけかもしれない。ただ、そういったオバチャンが増えることが、その下の世代にとって少しの希望になるのかと思った。

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