体育会学生に読んでほしい「経営の神様」の本

今回紹介するのはこちら。

『幸之助論』




創業50年で従業員5万人まで達した松下電器(Panasonic)。貧しい幼少時代、戦後のGHQによる会社解体などの逆境においても、高い理想を持ち続け急成長を成し遂げた「経営の神様」こと創業者の松下幸之助は、2020年を生きる学生の我々にとっては、馴染みの無い人物だと思う。


しかし、彼が数々の偉業を成し遂げられたのは、絶えず彼が信念を掲げ続けたからだった。この姿勢が体育会学生には必要だと、弱小チームながらバスケ部主将を2年間務めた私は伝えたい。


彼は「売上○○割向上」のような目標を会社の頂点に掲げはしなかった。彼が経営していた時期の大部分に掲げていたのはこのようなものだった。

「あらゆる製品を水のように無尽蔵に安く生産することで、世界から貧困を根絶する」

大袈裟に聞こえるかもしれないが、大事なことは彼がこれを “自分の宿命” だと心から信じていたことだ。

彼が若い時に経験したような貧困に関わる諸問題を解決する会社を作ることは、彼の人生と過去の苦難に意味を与え、自らを鼓舞するような目標だったのだ。




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私も、この「信念」の導入によってバスケ部が変わり始めたのを目の当たりにした。


主将を1年間務めた私は、「リーグ昇格」を掲げるだけではチームはこれ以上成長できないと実感した。

そこで2年目には、同期12人と話し合いを通して「なぜリーグ昇格する必要があるのか?」さらには「なぜ大学でバスケをするのか?」という質問に全員が納得できる答えを出し、「信念」として掲げた。

結果は3年ぶりのリーグ上位グループ進出止まりだったが、何よりも変わったのがどんな困難も乗り越える原動力を得られたことだった。

自分が本当に成し遂げたいことを鮮明にすることは、つまらなそうな部員に活力を与え、組織により良い成果をもたらすと、私は考える。




松下幸之助の信念がいかに生まれたか、いかに機能したかが描かれる本書はオススメです。

かっつん


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