その値引き、本当に値引きですか?
どうも、住宅裏事情.comです。
ある方の記事をみたときに
「とんでもない金額の値引きがあって
あやしいと思った」という内容が書いてありました。
たしかに初めて家を建てる人からすれば
値引きの妥当感はわかりにくいものがあります。
これについて、本音で話したいと思います。
住宅メーカーの値引きは本来どのくらいかと言うと
本体価格(水道を引っ張るお金とか外構費用は抜きの
家そのもの単体の金額)の3~5%です。
これはハウスメーカーに勤める友人何人かにも
聞いたので間違いないと思います。
つまり、本体価格2500万円(コミコミ3300万円想定)で
100万前後だと思ってください。
なので、普通の30坪前後の家で200万円とか300万円
値引きするのは、相当な事情がない限り
純粋に値引きしてるとは考えにくいものです。
ただ、私の知る限り、この大幅な値引きを
連発してくるメーカーが何社かあります。
私が勤めていたハウスメーカーの他社研究の人が
その真相を突き止めてくれました。
過剰な値引きのカラクリは
「雑工事費用の水増し」だったのです。
雑工事ってなに?ですよね。
これは、実際家を建ててるときにかかる
工事の経費みたいなもので
例えば
工事車両の駐車場代
工事完了後の清掃代
ガードマンの人件費
仮設足場の費用
、、、等々
この費用に関しては契約時には
まだ確定できていません。
理由は、
①契約後に間取りの変更や
工期の変更があったりする
②金額が確定する「変更工事契約」の後に
費用が余分にかかる可能性がある
特に②に関しては
「じゃあこの金額で確定です」ってなり
契約書に判子を押してもらった後に
工事の準備に取りかかるのですが
例えば
月8000円の月極駐車場に工事車両を
停めるはずが、そこが満車になってしまい
月10000円のとこしか空いてない!!
みたいな感じで余分なお金がかかってしまった
場合に、お客様に「追加でお金を、、、」とは
頼めません。
※頼めますが頼みたくありません。(笑)
99%揉めるからです(笑)
このようなトラブルにならない様に
雑工事費は余分に頂いているケースがほとんどです。
(私が勤めていたところもそうでした)
ただ、これを悪用し、想定できないから
という理由で過剰な額を上乗せしている
メーカーがあるのが事実です。
本来、5~10万程度のところを
何十万、何百万と上乗せして
最初の見積りを出します。
これは比較的金額が安いメーカーがやる手法で
金額が高いメーカーがこれをすると
最初の見積りの段階で「高過ぎ!!!!無理!!」
ってなっちゃいます。(笑)絶対やりません。
そして本来の値引き100万円に
その上乗せした金額を丸々消す事で
表面上、トータル200、300万円の値引きを
実現した事になるのです。
私の経験でやばいところは
500万円値引きしてきたところがありました。
さすがに私も目ん玉ひっくり返りましたが
お客様もあやしんでいました。
値引きとはなんぞや、、、
詐欺みたいに聞こえますが
何度も言う通り、契約時には金額が
確定してないので、想定で金額を見積もるのは
なにも問題ないんですね~
この値引きのカラクリをお客様が見破るのは
不可能です。
でもこの記事を見て、値引きの妥当性に
ひとりでも気づいてもらえたら幸いです。
本当に2500万円の家で純粋に2~300万円も
値引きしたら赤字で営業、設計の時間を費やし、
何人も職人を雇って家を建てないといけません。
慈善団体ですか??(笑)
そう考えると住宅業界も半沢直樹みたいな
闇を抱えているのかもしれません、、、
真面目に頑張っているメーカーもあるのにね
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