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普通と人 ヒロミ-004 2024/02/22

普通の人の休日の様子を撮影している「休撮」プロジェクトをされているヒロミさんにお話を伺うシリーズです。
今回は、Youtubeプロジェクトを始められた経緯です!
まえがき:qbc(無名人インタビュー主催・作家)


プロジェクト

qbc:それでは、前回の続きから。クラファンが終わってから、どのような流れでYoutubeのプロジェクトを立ちあげていくのでしょうか。

ヒロミ:「普通」を探っていく活動を、どうしても続けたいとは思うんですけれども、なんせ本作りを1人でやるには、すごい労力が必要なんやな、みたいに思い知らされたっていうところがあって。
それで、留学中にしたビデオメイキングのプロジェクトが楽しかったっていうのもあり、今度はYouTubeで何かやってみたいなって思ったんです。
でも、あんまり自分のことを映したいわけではなくて。なので他の人を取材して、動画を作りたいっていうふうに思ったんですよね。

qbc:「休撮」プロジェクトは、「普通」の中でも、「お休みの日の普通」を撮るわけですよね。
そのあたりの企画の詳細は、どういった経緯で決まっていったのでしょうか。

ヒロミ:基本的に私が動けるのが、お休みの日なんですよね。それでまず条件としてお休みがあがってくる。
それから、お休みってみんな好きじゃないですか。嫌いっていう人、なかなか見たことない。それと自分の素顔に戻れてる人が多いかなっていうのもあって、その人のカラーがよく出るなと思って、お休みを撮らせてもらおうって決めました。

qbc:動画の分数や、テイストなどはどうやって決めていきましたか?

ヒロミ:動画編集にそんなに時間をかけられないっていうのがあったんですよね。それから、きりのいい動画を作りたいのもあって。
そこで、音楽1曲分の長さの動画というコンセプトができました。それから著作権の問題をクリアにするために、クラシックを使うことに決めましたね。

qbc:いつかなくなってしまうかもしれない「かけがえのない普通」というコンセプトは、どこからきたのでしょうか?

ヒロミ:大きな流れで言えば、大きな災害だったりで自然に感じていたことなんですけど。
最近の出来事で言えば、2年前に始まったロシアとウクライナの戦争ですね。平和な世界って永遠じゃないなって改めて実感したっていうのがあって。ミサイルがビルに飛んできたりとか、そんなシーンが流れていましたよね。
普通の日々が本当はすごく幸せなことだし、いろんな奇跡の上に成り立ってるものだし、そういうところを記録していった方がいいんじゃないかなと思って。プラス、日本はね、やっぱり災害が多いので、災害が怒ったら普通が普通じゃなくなるっていうこともありますし。私も住んでいるところが三重なので、南海トラフとか心配にずっと思ってますし。
もし地震が起こったら、この普通はなくなってしまうよなっていうのは、思っています。

qbc:なるほど。

ヒロミ:でも、そういった災難が起こらなくても、ライフステージが変わると普通の暮らしが過去のものになってしまいますよね。新しい普通が始まっていくというか。
だからポジティブな普通の変化っていうのも、あるなって思って。例えば結婚とか出産とか。よく考えてみたら、今考えてる普通なんて、結構、ぱっと変わっちゃうよなって。
だから、何気なく過ぎていく普通を記録していくってのは、大事なアーカイブになるんじゃないかなって思ってやってます。

スタート

qbc:「休撮」プロジェクトを始めた当初は、撮影のときはどんな感じでした?

ヒロミ:今よりも緊張して撮影してましたね。インタビューの部分も、ちょっと形式ばっていて、ちゃんと私が喋って質問して、相手が返答するみたいな。でもこれって普通じゃないよなってずっと感じてて。
いつからか、ナチュラルに喋っている自然に喋ってもらうようにしましたね。

qbc:この場合の普通ってなんでしょう?

ヒロミ:構えちゃってるって、普通の状態じゃないなって思って。一問一答みたいな形式だと、ちょっと緊張するというか。
できるだけ会話の中で、大事なことを言っているシーンを使うように変えましたね。
編集は、一問一答のときのほうが楽なんですけどね。やっぱり、その人らしさが現れるのは、自然な会話の中なので。

qbc:その人らしさ、とは?

ヒロミ:例えば会話の間の取り方とか。あとは言い回しとか。
話している内容によって違ってくるんですけど、芯を喰ったこと言ってんな、みたいなところというか。
だからこの人はこれをしているのかとか、だからこういうことを大事にしているのかとか、そういうところですね。そういうところを切り取るようにしています。

qbc:具体的に動画で例をあげると、どんなところでしょう?

ヒロミ:先日の留学生の場合だと、人を助けることについての話ですね。彼の宗教とも関連性があるところですが、本当に彼の心に根付いているんだなって感じましたね。

qbc:なるほど。ゲームのコントローラー握りながら、めちゃ自分の信念を話してくれてますね。笑顔もめちゃ自然

このURLから、最後のインタビューのところにいけます!
https://youtu.be/Jy5eUuMGi5A?si=ES5uQfXKi1tLeRyq&t=316

ヒロミ:それから、10歳の子のときだったら。その子は、ボードゲーム作ったりが好きなんですけど。なんで手作りボードゲームで遊んでるの? って聞いたら、その理由を説明してくれたんですけど。
なんで好きなん? って聞いたら、考えるのは難しいけど、その難しいのが面白いって言ってて。
だからこの子は作ることが好きでやってるんだなって思って。
この子はなんとなく物を作ってるんじゃなくって、理由を持って取り組んでるんだなっていうのが知れたんですよね。これは、すごく面白かったですね。

このURLから、最後のインタビューのところにいけます!https://youtu.be/6t9t8oNOQjM?si=N0OkP-cmRIrGG-y9&t=290

qbc:なんでしょう、その人らしさが出るときのサインみたいなのって、ありますかね?

ヒロミ:その人の真ん中の部分の言葉が出てる、って感じなんですよね。
なんやろ。私、いつも相槌をうちがちなんですけど、その言葉が出てるときって、黙るんですよね。でも、それがどういうときにでるかっていうのは、正直わからないですね。

ただやっぱり、一番最初に普通を撮らせてくださいって理由をちゃんと伝えておいてるんですね。そこはしっかりと。今ある普通はかけがえのないものだから、いつかすぐ終わってしまうかもしれないので、記録をしておきましょう、みたいな。
その流れで普通について語ってもらうので、そこが大事なのかもしれないですね。

qbc:面白いですね。やっぱ準備ですか。ちなみに、撮影中は、どんな心持ちで撮影されています?

ヒロミ:もう撮るのに必死ですね。今でも結構必死なんですけど、特に初期の頃は本当に必死。どれぐらいカットがあったらいいかなとか、どれぐらいの長さ撮っといたらちゃんと見栄えする動画ができるかな、って。

qbc:撮った後、参加いただいた方からのご感想は? どんな感じです?
す?

ヒロミ:皆さんね、撮ってもらって良かったって言うんですよ、嬉しいことに。
こんなん言ったらうぬぼれかもしれないですけど、編集の仕方がね結構良いらしくて。みんな、綺麗に撮ってくれてありがとう、みたいな感じで言葉をくれますね。

qbc:編集、素敵ですよ。私も画面の明るさと安定感のある構図を見て、今回インタビューのお声掛けさせていただきました。

ヒロミ:ありがとうございます。
先ほどの女の子なんかは、ご家族がとても喜んでくれましたね。

qbc:あーお子さん。そうですよね、めちゃくちゃリラックスした表情で撮れてますよね。子供は照れちゃったりするから、けっこう難しいんですけど。すごく自然ですね。
ここもヒロミさんの才能かもしれないですね。緊張させない雰囲気があるんじゃないかな。

ヒロミ:威圧感は、ないと思いますね。

qbc:ないでしょうねえ。

ヒロミ:ほんと、亀の歩みですけど、頑張って続けられればと思ってます。続けないとね、今の普通と将来の普通の、比較動画が撮れないので。
それまで続けなければいけないというのは、もう私の使命です。

「休撮」では撮影にご協力いただける方を募集しています!

※対象は、三重県北部から半径100km程度の距離で撮影可能な方です!

終わりに

普通とは、その人らしさを追う旅なのかもしれない。

制作:qbc(無名人インタビュー主催・作家)

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