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考え方の考え方について

私は無名人インタビューという、ごくごくふつーの人にインタビューするという企画をやっています。1.5年で150人突破!

インタビューを通じてその人の考え方を知ろうとしている

なぜインタビューをしているのか。人は知名度に寄らず、誰でも面白いってことを証明するためにやっています。
で、じゃあその面白さってどこで感じたらいいの? と。

有名人インタビューであれば、例えば「金メダルを取ったアスリートに今の気分を聞く」「有名俳優に話題の作品に出演した感覚について聞く」「有名な企業の社長に経営について聞く」、など。
あるいは、事件インタビューなどで、「犯罪を犯した人にどうしてそうしたかを聞く」「犯罪を犯した人を知っている人にどんな人だったかを聞く」

インタビューはつまり、感じたこと、考えたことは何か、を聞くんです。でね、その考え方っていうのは、別にすごい成功やすごい失敗でなくても、面白いんですよ。変わった考え方じゃなくても面白いんです。
どうして面白いか。そこには、原因と結果が見いだされるからです。
こういう考え方だからこういう行動を取ったという原因と結果の因果関係を見出すようにインタビューすれば面白い。

なんで因果関係の発見が面白いのか? これはいろいろ意見があるかと思いますが、そもそも人間は、推理するのが好きなんですよね。AだからBだという関係性を見出すことが好き。おそらくそれが人間が生き延びる上で重要な技術だったんだと思います。例えば、森や林で獣の足跡を見つけた。その足跡の向いている方向を見て、どちらへ逃げていったかを推理して、それを当てる。
こういう因果関係の読み解きが上手い人ほど生存しやすく、その能力を楽しめる人ほどその技術を発展しやすい。
因果関係の発見を面白いと感じる感性が、ある。
無名人インタビューではその感性を刺激していこうと。

では考え方とは何か?

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私の頭の中ではこんな構造を人間が持っていると考えています。
「食べなければ痩せる」という考え方を持っている人がいる。※「食べなければ痩せる」を考え方とします! それに基づいていろいろと行動する。その考え方の中でいろいろ挑戦して、まあ目的の痩せることに成功すると。

でも、別に美容整形手術で、脂肪吸引したり運動したりしても痩せられるわけです。
「食べなければ痩せる」という考え方自体を俯瞰してないんですよね。

こういうことです。下のほうに増やしました。

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で、説明なしに左がわに新しい要素を追加してしまってますが、この「考え方の考え方」「参照するもの(情報)」という俯瞰部分をもたせることで、「食べなければ痩せる」というのは本当か? という監視と考え方の修正を行うことを可能とします。
まあ、常にこの監視をし続けるとどうなるか? 疲れます。常に自分の考え(他人の考えも対象に入りますが)を疑っていると疲れるんです。
(むしろ考えるのに疲れすぎるんで一般常識という考えなくて済む考え方の一式があるんだと思います)

ここの部分を面白いと思っている

この、俯瞰部分 - 考え方 - 行動 - 結果の因果関係と、考え方が修正されていく変化を興味深く、面白いところだと私は思っています。

で、それをインタビューでどうやってきいてるの?

お分かりになりますでしょうか? 今現在私はインタビューノウハウ本を作る準備していて、この記事はそれを書くための試論って位置づけになりますので雑なところもありますがいかがでしょうか。図解も手書きだし。

で、インタビューではそれをどうやって聞くかって言ったら、それは本のほうに書くのか、またnote記事にするかもしれません。

で、例えばif未来、if過去というものを設定して、その視座に立って質問することで、今現在の考え方、起こした行動、結果についての評価を立体的多角的に行ったりします。

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もちろんインタビューには、インタビュー参加者との関係構築といった部分もあります。話しやすくするってところですね。
それはまあ一般論的なことがいくつもありますが、他でも学べると思うので。

後は、じゃあ「その考え方がどのように形成されたのか」を読み解くための心のモデルもあってそれも持ってます。
無名人インタビューを1.5年やってきた成果は、記事だけじゃなくて、人間理解のための強力なモデルができたと思ってます。
これを社会における他者理解エンジンにしたい。プラットフォームを作り、このエンジンをおいて自然発生的に他者理解が促され、平和的に協働が進む世界の実現。を目指す。

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!