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「ずっと女の子でいたい」

と、ずっと言い続けている気がする。

女の子は可愛いということを教えてくれたのは℃-uteの『世界一HAPPYな女の子』である。

この曲との出会いは高校1年生の時で、演劇を通じて知った。
まあ、そんなことは置いといて…

”女の子”って響きが無敵だと思う。
”女の子”ってだけで無条件に可愛い。
TBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の中でも、みくりさんは可愛いは最強だと強く訴えている。
だから、”女の子”は無条件に可愛くて、最強だ。

もう”女の子”なんて言われる年齢じゃないと思いつつ、心のどこかでは”女の子”扱いされることにすこし嬉しかったりしてみたり。
20代、独身。まだギリ”女の子で”ギリ最強?

”女の子”最強はこの曲を聞いた時にも思った。大森靖子×道重さゆみ『絶対彼女』


で、本題はここから。

私には割と頻繁に飲みに行く友人(以下A)がいて、Aと飲むときはお互いに遠慮なくハイペースで酒を進めるうえに、昼間から飲み始めて5軒ハシゴしたりする。
2人とも酔っても記憶を飛ばさないタイプだと思うが(少なくとも私は飛ばさない。Aもそんなことを言っていた気がする)、Aと飲むと毎回同じ話をしている。
2軒目くらいのほろ酔い状態で始まるその話は、どちらが先に始めるでもなく、ただ始まると(始まったよ…)と思いつつ、でも結局二人で熱く語り始めてしまう。

その話とは、
オンナであるがゆえに、社会に出てこんなところで生きづらさ感じてる。
というテーマの話である。

最初のきっかけはもう昔すぎて覚えていないが、大学生の、お酒を飲み始めたころからずー―――――――っと言っている。

私が大学の講義で、教職課程の講義で教授が
「男性の皆さんは何としても教採に受からなければなりませんが、女性は結婚したら産休や育休に入ることになるので、結婚するまでは非常勤講師などでもいいでしょう」
と発言したことが、悔しくて悔しくて、Aに泣きついた記憶が薄っすらある。

オンナだから、子どもが産める方の性別だから、そんな理由で必死になって勉強している自分を否定されたことが、本当に悔しくて、今も思い出すだけで腹が立ってくるくらい悔しいし、忘れられない。

社会に出ると自分には”20代・女性・独身”のレッテルが貼られていることを何度も痛感した。
性別を理由に頼まれる仕事がいくつもあった。そのうちのいくつかは納得できるもので、残りは全く納得できないまま、でも断る理由も術もなく。
仕事を休んでからも、周りからの慰め文句の中に、”20代・女性・独身”というレッテルだけを見ているかのような発言があって、なんだか腑に落ちないけど、休んでいる後ろめたさもあって素直にうなずいてしまう。
Aと飲むとそんな悔しさをお互いがぶちまけて、勝手に納得したようなしていないような顔をして、気付いたらほかの話題に移っている。

ただ、ずるいよなと思うのが、私もAもレッテルを張られることは嫌がるのに、オンナであることを存分に生かして自分を可愛がる。可愛いは忘れずに追求する。Aは会うたびに私のメイクや服装を褒めてくれる。
レッテルを張られることは嫌なのに、オンナを活かすことは率先する。
それって自らレッテルを張られに行ってるってことじゃない?
いや、自分が生まれ持った性質を、生かすも殺すも自分次第だし。
そうそう。私たちが許せないのは、レッテルを張られた上にそれだけを理由に頼まれたり、評価されたりすることであって、レッテルを張られるところまではそこまで嫌じゃなかったりするのかも。

おそらく毎回、そんな話をAとしている。


オンナと女性と”女の子”は全然違う。
『彼、夫、男友達』くらい違う。

やっぱり”女の子”は特別なのだ。
私が許せないアレやコレやも、理由が”女の子”だから、なら許せちゃう。
なぜなら、”女の子”は最強だから。可愛いから。
社会が偏見だの多様性だの言ってきても、”女の子”だから、と言われたらそれで全部覆せるくらい最強だ。

根拠はない。でも自信はあります。
注意したいのは、”女の子”が最強なのは、自分自身が”女の子”であることを意識しているときであって、見ず知らずの他人に自分の意志と違うところで勝手に”女の子”扱いされたら、理不尽かもしれないが許せないし可愛くないし最強にはなれない。
あくまでも、自分が自分をどう見せているかだけが大事なのである。

ずっと何が言いたいのかわからない文章を書いてしまった。
とりあえず言いたいのは、こんなにも生き辛い世の中に、”女の子”のかわいいを前面に押し出すアイドルが絶えず誕生し続けていることが、私は嬉しい。


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