詩誌「アンリエット」販売中です
髙塚謙太郎さんと峯澤典子による二人誌「アンリエット」。
1号「湖底に映されるシネマのように」を刊行しました。
noteにもこの詩誌の制作については何度か書いてきましたが、髙塚さんと、デザイナーの吉岡寿子さんのおかげで、とても充実した内容と、エレガントな姿の一冊に仕上げることができました。
詩は散文詩、改行詩合わせて17篇。論考が2篇という、詩誌というよりは二人の書き手の「詩集」「作品集」と呼ぶのがふさわしい質とボリュームになりました。
髙塚さんの作品を読むと、わたしはいつも、一語を選び、重ね、滲ませ、記すことの魅惑と謎と厳しさと、それらをふいに包む洗練と優美さをも堪能し、自分でも詩が書きたくなる…!のですが。
今回も、髙塚さんの作品は必読です(詩はもちろん論考も素晴らしく、そこに引用された詩もまた)。
わたしは今回は、言葉と言葉の間の見えない息や気配に、薄いひかりや水の線や色を通すように書けたらと思いつつ、手を動かしました。
髙塚さんと組んだおかげで、『微熱期』とも昨年の「hiver」とも違った作品が書けた気がしています。
制作している間、よい意味での緊張感がずっとありました。
多くの同人誌の場合、同人たちやゲストが詩や論考などを各自1、2篇提出し、それを並べることが多いように感じますが。この「アンリエット」は編集の面でも、通常の同人誌とは異なる見せ方となっています。
限定部数で、再版はしない本ですので、この「時」限りの作品集として、ぜひご覧いただけましたら嬉しいです。
発売したばかりですが、すでにたくさんの方々にお求めいただき、感謝しております。ほんとうにありがとうございます。
◆ご購入について(2024年11月更新)
現在、葉ね文庫さま、自由港書店さまでご購入いただけます。
◆葉ね文庫さん
◆自由港書店さん
詩誌の詳細は下記サイトに記載されています。
※現在、BOOTHでの販売は終了していますが、
詳しい説明が載っていますのでサイト自体は残しておきます。
二人の書き手が力をこめて書き、デザイナーがそれを受けとめ、繊細に仕上げてくれた一冊。
お楽しみいただけましたら幸いです。