型破り
高校合格後に読んだ、16歳の教科書という本の一部から抜粋しながら描いていこうと思う。
型破りと聞くと、型にはまらず良い意味で風変わりな印象を受け、また何かしらの功績を収めた人たちからもそんな雰囲気を感じるかもしれない。
プラスな印象を受け、何かを始める時に型破りを目指す人も少なくないかも知れない。
結論から言うと、あくまで主観として、そしてアドバイスとして、初めから型破りを目指すべきではない。これが主に今回書こうと思った内容なので以下、そのことに触れていく。
そもそも型破りの前提として、「型」を「破る」のだから型が出来上がっていなければならない。
要は基となる型なしにして型破りを為し得ることはないし、型すなわち基礎を疎かにして、その実感を得られるまで何かを続けられているか怪しい。
これが初めから型破りを目指すべきでないと考える最大の理由だ。
具体的に言うとするならば、勉強に於いてならば数学に特に当てはまるかも知れない。
というのも、数学が苦手な友人がいた訳なのだがそういう人に限って基礎を固め直すのではなく応用や発展といったものから習得しようとしていたからである。
応用や発展というと基礎や型から離れたものに見えるのかも知れないが、言ってしまえば基礎の組み合わせでしかなく、苦手と言えども基礎をしっかり押さえれば普通のレベルまでは持っていけてしまう。
根拠として例を挙げるならば、友人で某旧帝大の理学部に進学した人がいるが、彼がしていたことと言えば執着すら漂うレベルで基礎を繰り返すことだった。
彼の場合は、基礎を追求した果てに型を破り普通以上のレベルへと到達した訳だ。
受験の先輩として(主に理系に)アドバイスを残すとするならば、
抑えるところは抑えて、必要に応じて公式を用いたり計算しなさい。
そうすれば、確実に隙のない答案をより早く書けるから。
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