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知恵と愛と情熱には制限・限界がない

組織や仕事、自分自身に対しても、ミッション・インポッシブルと設定してしまいがちだ。
「時間がない」
「予算がない」
「人がいない」
「権限がない」
「経験がない」
いとも簡単に「ないもの」を列挙して、そこに「自分ではコントロールできないもの」という「判断」とペアにしてしまう。
もう、そこからは思考停止。

1万人を超える大会社の風土を3年で変えた伝説をもつ方のお話をうかがう機会があった。
経営者でない一社員が、一見不可能と思われた風土や仕組みを変えた軌跡の物語は、フィクションの産物ではない。

時間もかかるし、楽でないことを、自らが本気でかつ軽やかに進める。
周囲の合意・理解を取り付け、次々を施策を仕掛け、協力を引き出す。
その結果、他者ひとりひとりの役割と成長を生み出す循環から、奇跡のようで(ご本人曰く)ごく当たり前の社風の変化につながった。

この前提には「本気」だけではない「あり方」という、有り体にいうところの「人間力」の存在が、肝になっている。
もしかすると、本気で何かをなそうとするならば、あり方もおのずと変わるものかもしれない。

例えば、誠があり、信頼に足る存在か。
にじみ出る内面からのあかるさやかがやきが、いつの間にか人を惹きつけたりする。

あるいは、「知恵」と「愛」と「情熱」へのあり方の違いが、1人の人間では不可能と思われることを可能に変えていく、テコ(リバレッジ)のような効果をもたらす。

「~がないから」「~があるから」という理由を他者・外部に求めると「逃げ」が生まれる。
「できない理由を考えるのではなく、できる方法を考えるんだ」という正論がまかり通りながら、それができない。

この時、違いを生むのは「本気」かどうか。
本気でやりたい、とワクワク・面白がることができるようなもの・ことであるか。
対象となるもの・ことに価値を感じているか。
そのようなミッションを得ているか。

知恵と愛と情熱には、限界も制限もない。
限界・制限は、思い込みや価値観・思考が作りだしている設定やラベルのようなこのだ。
設定やラベルを変えるのは、本気の効果・力かもしれない。

伝説の方をモデルにした本が最近出版された。
引き続き、うかがったお話を深めながら、書籍とともに、自分の知恵と愛と情熱の源を探っていこうと思う。


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