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私大職員がなぜnoteを始めたのか

みなさん、はじめまして。私大の「職員さん」です。

この記事では、自己紹介を兼ねて、どうして私立大学の職員である私が「なぜnoteを書いてみようと思ったか」についてお話しします。

自己紹介

まずは簡単な私の自己紹介です。

大学時代に学生職員として大学事務所でアルバイトをしながら、卒業後は大学院に進みました。その後、民間企業でお仕事をしながら数年働いたのち、私立大学職員に転職しました。

まだ「若手」と呼んでもらえる世代です。

なぜ大学の「職員さん」がNoteを始めたのか

なぜ私立大学の「職員さん」である私がnoteを始めてみようと思ったのか。

その理由は3つあります。

(1)もっと自分の思ったことや考えやアウトプットしたい!

まず第一に、個人的な理由とはなりますが、日々の「大学職員」という仕事の中で、思ったり考えたりしたことをもっとアウトプットしたいと考えたからです。

仕事におけるアウトプットの機会が多い/少ないというのは、職種だけでなく、いわゆる「社風」のような職場の雰囲気や配属部署の業務内容によっても大きく違うのだと思いますが、私の場合は自分の考えを文章化したり、アウトプットする機会が転職前に比べて、かなり少なくなりました(ほぼ0になりました)。

前職では若手のぺーぺーながらも、提案書やセミナー資料等で、自分の思ったことや考え方を外部に発信する機会がありました。しかし、大学職員になってからは、やはり大学職員という生き物は黒子として学生や教員を支えることが本分であると痛感しており、軽々に自分の考えを学外に発信する機会を得ることはかなり難しいと感じています。
しかし、それと同時に、日々モヤモヤっと感じる大学職員の働き方や、社会の中でも話題にもなりやすい高等教育政策と現場の悩み等、大学界隈のことについて、大学の中の人として日々考えていることや思いついたことをもっとアウトプットしてみたいとも感じています。

アウトプットは、頭の中の考えを整理することにもつながります。転職して日が経っていくうちに「このまま日々の仕事で思うことや得たことをアウトプットすることなく、業務をたんたんとこなす」だけでは『頭の思考回路が錆びていってしまうのではないか?』という危惧を感じました。そのため、もっと頭を使って考えられるように、自分の思考や考えをアウトプットする機会を増やす手段として、noteを書いてみようと思ったのです。

(2)民間企業出身者として大学職員の仕事・働き方に感じたことをオープンにしたい!

次に、民間企業から転職した身として、「大学職員」という仕事や大学の中での働き方に対して感じたことをオープンにしたいということもnoteを書いてみようと思った理由の一つです。

まず大学の中の人になって感じたことが「大学職員という仕事にはかなりルーティンな業務が多い」ということです。そして、もっとも衝撃的を受けたことが「疑問を抱きつつも、決められた通りに処理することを選ぶ職員も多い」ということ(中には、疑問を抱かない人もいます)。

せっかく念願の、大学を支える職員さんになれたからには、“決められた業務”を“規則通りに”処理をするだけの“ロボット”のような職員さんにはなりたくないなと思っています。

そして、令和になってもなお「大学」という職場には、非効率的でどこか儀式的な悪しき慣習じみた仕事の進め方が旧態依然として残っていることも事実です。民間企業出身者としての「違和感センサー」がまだビンビンと働いているうちに、大学職員の仕事や働き方に対して感じたことを(自戒の意味も込めて)オープンにしていきたいと思いました。

大学職員という仕事に興味のある方に、より大学で働く仕事の実態を知るヒントになると嬉しいです。

一般に大学職員という仕事は「ホワイト企業」として人気のある職種なんだと思いますが、実のところはかなり面倒くささのある仕事で、もしかしたらこれから大学職員を目指そうとされている方の期待を打ち砕いてしまうかもしれません。この手の転職に役立つ情報については、大学職員の先輩方が数多くアウトプットされているので、そちらをぜひご参照ください。

私が転職する際にはあまり拝見しておりませんでしたが、職員となってから見てもかなり勉強になっております。

(3)「大学」という場への考えや悩みについて皆さんの意見を聞いてみたい!

最後に私がnoteを始めようと思った3つ目の理由は、色々な方から「大学」という“場”に対する考えや意見を聞いてみたいと思ったからです。

新型コロナウイルスによる学びのスタイルの変容や、VUCA(Volatility[変動性]、Uncertainty[不確実性]、Complexity[複雑性]、Ambiguity[曖昧性])と呼ばれるような将来の予測が困難で、先が不透明なこのSociety5.0時代において「大学」という場は教育面・研究面・社会貢献面・経営面など様々な面から変化の圧力と、改革の波濤を進もうとしています。

この先行き不透明な社会において大学は「学生にとってのよりよい学びの“場”とは何だろうか?」「よりよい研究成果を生み出すためには何が必要だろうか?」「社会にどのような新たな知識を生み出していくべきか?」などなど、様々な問いを抱え、大学は皆さんにとってより良い場になろうと必死に自らの在り方を考え、目指す姿を実現しようとしています(微速かもしれませんが、、)。

しかし、大学職員になって感じるのは、ひとたび「大学」の中に入ってしまうと、知らず知らずのうちに自学の論理が身についてしまい、自学ができる範囲での「提供者目線」で学生支援・研究支援を考えようとしてしまっているような気がします。大学がどのような期待を受けているのか?何が課題になっているのか?という、これからの「大学」という場について、同じ大学職員の皆さんや、現役の学生さん・保護者の方、卒業された方、企業の方、地域の方等、色々な方の期待や意見を聞いてみたいです。

そのために、僭越ながらも、私が大学の中の人として、議論の出発点となるトポス(topos:場、論点)を投げかけていき、そして、かつて古代ギリシアの都市国家において、市民が政治や学芸について語り合って集会したアゴラ(agora)のように、いろんな方が「大学」について語り合える場にしていけたらよいなと思っています(ゆくゆくは・・・という希望です)

更新スピードも微速前進になってしまうかもしれませんが、迷える私大の職員としての思考の一片をアウトプットしていきたいと思っています。ご興味がある方は、ぜひフォローしていただけると励みになります。

それでは、みなさま。これからどうぞよろしくお願いします。

2022年3月10日

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