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圧倒的写実性を極めた ヤン・ファン・エイク

おはようございます!みすみです🐳

本日の京都は晴れ☀
気持ちのいいスタートが切れそうですね

今回は西洋画家さんを紹介したいと思います🖼

私は中学生の頃から西洋美術に興味を持ち始め、
本を読みあさり、
美術教諭の父の協力のもと、たくさんの展覧会に連れて行ってもらいました
今でも大学で西洋美術史学や西洋史を勉強しています✨

健康に絵画に雑多なnoteですが、
現代の万能人
(ダ=ヴィンチなどに代表されるルネサンス期の人間観。 ルネサンス時代の人間観として、職業や趣味にとらわれることなく、あらゆる事に普遍的な関心を持ち、能力を発揮することが理想とされた。http://www.y-history.net>appendix万能人-世界史の窓)
をめざして、
毎日投稿をしていきます🔥




さて、今回紹介するのは、

ヤン・ファン・エイク
(オランダ出身、Jan van Eyck、1395‐1441年)

代表作に
『アルノルフィーニ夫妻像』
(1434年、ロンドンナショナルギャラリー所蔵)
があります


出典:Wikipedia

彼は、初期フランドル(ネーデルラント*現オランダ)派に分類されます

このフランドル派、というのは
15世紀から16世紀にかけて、アルプス以北で起こった様式であり、「北方ルネサンス」とも呼ばれています
同年代にはイタリアでルネサンスが起こっています

しかし、ルネサンスとはまた異なる様式です

ルネサンスが写実性と理想のハイブリッドをめざしたことに対し、
フランドル派は写実性に重きを置いたのです
前時代の様式である「ゴシック様式」の延長線上にあり、また、ルネサンスの理念からも影響を受けました

また、意味を持つ小物(モチーフ)を多く画面に取り入れ、
少々複雑な寓意性をもつことも特徴です

例えば、
シャンデリアやベッドの天蓋、オレンジは裕福さを、
2人の立ち位置は性役割を
女性が男性を見つめる視線は2人が夫婦として同等な立場であることを、
小さな犬は忠誠と、性欲を表し、子供を欲しがっていることを示唆しています

これ以外にもたくさんの寓意性をもつモチーフが書き込まれた、大変手の込んだ作品であることがわかります

また、彼の作品は大きくなく、82.2 cm × 60 cm のコンパクトな作品です

その中にこんなに細やかな描き込みができるのですね



こちらの
『受胎告知』
(1435年頃、ワシントンナショナルギャラリー所蔵)
はまたまた書き込みが緻密で素晴らしい作品です

受胎告知とは、新約聖書ルカ伝で、大天使ガブリエルが、聖母マリアに神の子を身ごもることを伝える場面のことです

遠近法が用いられた、縦に伸びた開放感のある構図が特徴的ですね


出典:Wikipedia

こちらの作品もあまり大きくないのにも関わらず、
上の作品よりも手の込んだつくりになっています

人物の衣服や床の模様、柱の装飾、左手の大天使ガブリエルの翼など大変細かい作業であったことでしょう

壁や窓、床の装飾は旧約聖書の内容を表してます

そしてこの作品は特に複雑で難解なものになっていて、
描かれているものが何を表しているか、という議論が今でも続いています



彼の写実性の高さは度肝を抜かれますね
他の作品も見たら驚くほどの
彼の写実性へのこだわりを垣間見ることができます

ぜひ、みてみてください‪(   ᷇ᵕ ᷆  )

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