【YouTubeまとめ】作品の完成度を向上させる機能を紹介!1月にUnity Japanが配信した動画ピックアップ
Unityでは、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのスタッフを中心に、一押し機能やアセットの紹介、映像や建築など特定領域での活用方法などをYouTubeで配信しています。
本記事では、1月に配信した注目のコンテンツをまとめて紹介します。気になる動画がありましたら、ぜひ視聴してみてください。
学生ゲームの祭典「Unity ユースクリエイターカップ2022」、本選出場者の発表を一挙紹介!
Unityでは、全国の小・中学生や高校生、高専生が参加するゲーム開発大会「Unityユースクリエイターカップ」を毎年開催しています。2022年は、109作品の応募が集まりました。
2022年12月11日に開催されたプレゼン発表会本選では、1次審査、2次審査を通過した12作品の代表者が登壇して、ゲームデモや工夫したポイントなどを発表しました。狛江高校のYozhikチームが応募した2Dアクションゲーム「ぬめる」が、優勝に選ばれました。
各作品のプレゼン発表の様子はYouTube動画で公開していますので、ぜひ気になる方はご覧ください。
「LODクロスフェーディング」機能を使って、カメラの距離に応じた3DCGモデルの滑らかさを補完しよう!
3DCGモデルは、多角形データ「ポリゴン」が集まって立体的な曲面を表現しています。ポリゴン数の多い「ハイポリゴン」は、より精密で滑らかな表現を実現します。一方で、ポリゴン数の少ない「ローポリゴン」は、データ処理が軽くなります。
「LOD (Level of Detail)」は、カメラからの距離に応じて3DCGモデルのハイポリゴン・ローポリゴンの切り替えを実施。レンダリングの負担を軽減します。しかし、LODのデメリットは、切り替えのタイミングがはっきりと視聴者に伝わってしまうことでした。そのため、ハイポリゴンとローポリゴンの切り替えを滑らかにする「LODクロスフェーディング」を併用する必要性がありました。
Unity2022.2に搭載しているレンダーパイプライン「URP14.0」は、LODクロスフェーディングに対応しています。動画では、LODクロスフェーディングの制御方法である時間方式と距離方式の二種類を解説しています。時間方式と距離方式の使い分け方法や、LODクロスフェーディングのオプションで実現可能なことなどについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Unityのビルド時間を大幅削減!?新機能「Shader Variant Prefiltering」を紹介
Unityでは、プロジェクトをビルドするたびに、必要なシェーダーをすべてコンパイルしています。
「Shader Variant」は、必要なグラフィックスAPIに応じたシェーダーコードをすべて生成する機能で、数が容易に増えやすいというデメリットがありました。結果、ビルドに時間がかかるといった課題も発生していました。
そこでUnity 2021 LTS、2022 Tech Stream、2023 Tech Stream に追加されたのが、「Shader Variant」の生成を減らす新機能「Shader Variant Prefiltering」です。Shader Variantを生成後に不要なShader Variantを除外する処理がされるようになった結果、ビルド時間が大幅に削減できるようになりました。
動画では、Shader Variantの基本的な説明や Shader Variant Prefilteringでどれくらいビルド時間が短縮されるのか、なぜビルド時間が短縮されるようになったのかについて解説しています。
この機会にUnityを最新バージョンにアップデートして、ご自身のプロジェクトでビルド時間を短縮できるかチェックしてみてはいかがでしょうか。
Unityで作るアニメ映像の制作にチャレンジしてみよう!
2022年3月13日に『アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2022 in TAAF 講演』が行われました。講演では、Unityでリッチな映像編集を実施する新テンプレート「Anime Toolbox」について紹介。アニメ制作の多くは、開発工程の上流から下流まで時系列順に開発に取り掛かるウォーターフォール型で作られていますが、Anime Toolboxを使えば簡易的にアニメ動画を制作してから改良していくインテグレーション型で作ることができます。
後半では、Anime Toolboxを使った具体的なアニメ映像の制作方法を解説しました。
Anime Toolboxについては以下のマガジンでも紹介されています。アニメ映像の制作に楽しくチャレンジしてみませんか?
Unity 2022.2 新機能「Volumetric Material」で高度な空気感を表現しよう!
レンダーパイプライン「HDRP」には、カメラからの距離に応じてオブジェクトや空間に霧表現を適用できる「Volumetric Fog」機能があります。Unity 2022.2のHDRP 14.0で追加された新機能「Volumetric Material」では、プログラミング不要でシェーダーを作れる「Shader Graph」を使ってVolumetric Fogが制作できるようになりました。
動画では、Volimetric Fogの機能説明やVolumetric Materialの使い方の他、Volumetric Materialでは対応が難しい表現についても解説しています。HDRPのライティング表現を極めたい方は、ぜひ一度試してみてください。
【煙・フォグ編】ビジュアルエフェクトエディター「Unity VFX Graph」に追加された新機能を紹介!
ノードベースのビジュアルエフェクトエディター「Unity VFX Graph」のUnity 2022.2 および 2023.1 では、様々な新機能が追加されています。今回の動画では、煙やフォグの表現に関する機能の中から二つ紹介します。
一つ目は、Unity 2022.2のHDRP 14.0で追加された「Six-Way Smoke」機能です。テクスチャ(平坦な2Dジオメトリ)をベースにした煙のライティングを実現する際、6方向から来る光に対する煙のライティングに対する反応を含めたライトマップのセットを2枚のテクスチャセットにベイクし、少ない素材で動的なライティングを実現できます。
二つ目は、Unity 2023.1のHDRP 15.0で対応可能になった「Volumetric Fog」です。「【Unity 2022.2】新機能ボリュメトリック・マテリアルで高度な空気感表現が可能に!」の動画では、Shader GraphがVolumetric Materialに対応したとお伝えしましたが、Unity VFX Graphも同様です。粒子を用いた映像表現をVolumetric Fogに適用することが可能になりました。
二つの機能の使い方についても解説していますので、ぜひ試してみてください。また、Unity Blogにも「Six-Way Smoke」機能の解説記事があります。
今後もUnity Japanチャンネルではみなさんの制作に役に立つ情報を、楽しくわかりやすくお届けしていきます! Unity 2022.2 および 2023.1 における VFX Graph の新機能から、煙・フォグに関係する機能をピックアップして紹介します。
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