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瀧本先生からもらった武器は「できると思える心」

どうも、こんにちは。Unite Partners株式会社広報のザキヤマです!

さて、本日は瀧本ゼミ卒業生対談企画!!!

「僕たちはどんな武器をもらったのか」

と題しまして瀧本ゼミ卒業生の石橋さんをお迎えして弊社代表の小林と対談企画を実施いたします〜!!!なお、企画の着想は瀧本先生の著書から。

また、瀧本ゼミについて詳しく知りたい方は、是非こちらもご一読ください!

登場人物 紹介
【小林 大輝(こばやし ひろき)】1993.8.17〜
Unite Partners株式会社 代表取締役社長
瀧本ゼミ 初代 代表

【石橋由基】1992.04.14〜
医師
瀧本ゼミ 企業分析ゼミ・政策ゼミ 1期生

【瀧本 哲史(たきもと てつふみ)】1972.1.22〜2019.8.10
エンジェル投資家、経営コンサルタント
東京大学法学部卒業後、マッキンゼーに入社。以後エンジェル投資家、経営コンサルタントとして活動。京都大学/東京大学で教鞭をとる。


いい意味での【勘違い力】

ザキヤマ 石橋さんってなんで瀧本ゼミ入ったんですか??

石橋 僕は水谷さんっていう先輩に声を掛けられて入った感じですね。水谷さんに、「瀧本ゼミってのがあって、僕の後輩が面白い発表をするから来なよ」って呼ばれて行ったんですよね。そしたら、そこで小林さんが発表してて。

小林 わ、そうでしたっけ。

石橋 そうですよ。すごい発表でしたよ。瀧本さんに「この会社買ってください」みたいなプレゼンをしてましたね。瀧本さんウケてましたけど笑

小林 あーありましたね笑。懐かしい。

ザキヤマ すごいプレゼン笑。石橋さんは瀧本さんとの思い出は沢山あると思いますが、印象に残っているエピソードや思い出には何を挙げますか?

石橋 これは難しいですね。いっぱいありすぎて。今の価値観に全て影響していますし。ただ、瀧本さんが言ってたやり方を全て実行しているわけではないし、もっといい方法があるはずだ、みたいなことは勿論ありますよ。

でも、中でも一番印象に残っているというか、感謝していることは

「組織を立ち上げるとか新しいことをやるって時に、それを真剣にやればうまくいく方法も見つかるのであって、適切なチームを集めればうまくいく」ってことを自分自身が思えるようになったことは、財産だなと思いますね。

瀧本ゼミって学生が色んなプロジェクトをやるんですけどね。僕は瀧本先生と一緒にAEDのプロジェクトをやったりして、AEDの条例を作ることをやったんですよね。そこで「やればできるじゃん」という体験を身を持ってできたのが大きいですね。

小林 確かに、それは大きい成功体験。

石橋 小林さんもある意味、瀧本ゼミでとんでもないメンバーが山のようにいる中で、ゼミをまとめる経験は素晴らしい成功体験だったんじゃないなかと個人的には思いますね。瀧本さんは学生に様々な体験をさせてくれましたよね。瀧本さん自身は様々な経験してきたので「俺はわかってるからできるよ」「こうすれば簡単ですよ」とか言うんだけど、本人も実はわかっていない笑

さもできるかのように振る舞う、このいい意味での【勘違い力】みたいなものが物事を前に進める力になるって学ばせてもらったなと思いますね。

当時の貴重な一枚。
左から2番目が石橋さん、中央瀧本先生の右隣が小林。

瀧本哲史はプロ煽りストだった

石橋 本当に瀧本先生は学生にいろんなことをやらせてくれたなぁと思います。その影響だと思いますが、瀧本ゼミの初期のメンバーなんてみんな起業してますし、アナリストやるにしてもレベルが高いわけですよ。「卓越した人材を出すのである」ってのが徹底したポリシーでしたね。「凡庸は悪」という感じでした。

小林 瀧本さんは「プロ煽りスト」なんですよ笑

石橋 間違いない。スーパーアジテーターですね笑

小林 焚きつけるのがうまいよね。瀧本だから笑

石橋 笑。エリートを煽るのが上手。「お前ら本当はもっとできるだろ」って。昔、リクルートのCMで「子供に夢を託すな」ってCMがあったんですよね。

学生が瀧本さんに「こんな会社入ってこんなことしようと思ってます」って言うと、決まって「子供に夢を託すな〜本当はやりたいことがあるだろう〜」って突然歌い出して煽るんですよね。

小林 エリートを煽ることで社会の変革の原動力になると思っていたんでしょうね。

石橋 そうだね。本当に困っている人ではなく、「俺そこそこできるから大丈夫っしょ」みたいな人を瀧本さんは煽ってましたね。

小林 瀧本さんは世の中のプロジェクトや裏話をたくさん知ってて、世の中ですごいと言われているものも、そんなにすごいことやっていないよって教えてくれて。じゃ、僕らもできるかなって。

高い水準を目指せって話と、その高い水準は少し頑張ればできるって両方教えてもらってた感じですよね。

若い人の可能性を信じている

ザキヤマ なぜそんなに煽るんでしょうか笑???

石橋 僕が思うに、瀧本さんは社会に対する憤りが根底にあったんじゃないかと思ってるんですよね。大したことないのに偉ぶる人達が瀧本さんの中では仮想敵として存在してて。なので僕らみたいな学生を煽って変革を起こしていくことをやってたんじゃないかなと。

小林 そうですね。あとは、若い人の可能性を信じていたからだと思うんですよね。10年前って今ほど起業も投資も一般的じゃなかったし、「霞ヶ関が最高!」とか「大企業で下積みしないと」みたいな価値観が残ってて。そんなのもう時代遅れだよ、むしろ遠回りだよってメッセージはあったと思いますね。

徹底的な才能主義者ですからね。

石橋 そう、それは間違いない。

ザキヤマ 才能主義者??才能が全て?

石橋 そうです。最小の努力で最大の成果を出すのが一番って常に言ってて。「楽勝に勝てることを徹底的にやれ」って言ってました。

極端な話、努力しないでとんでもないアウトプットが出せるならそれがいいって考えでしたね、瀧本さんは。

小林 ポテンシャルだね。器の大きさが全てって感じ。

石橋 そうね、才能がある人が好き。ただ、別に才能がない人が嫌いな感じではなく優等生が嫌いって感じよね。なんでも80点みたいな人には厳しかった。今となっては、煽るにしてもポジティブに煽るやり方もあったんじゃないかって思いますけどね笑。

「できると思える心」が全てのはじまり

ザキヤマ 今回のテーマである「僕たちはどんな武器をもらったのか」という観点で、石橋さんが瀧本さんから貰った武器とはなんでしょうか?

石橋 やっぱり冒頭にも少し話しましたが、【できると思える心】だと思いますね。

各論は色々あるけど、自分でやりたいと思ったことをできると思える自信がついたことが大きいですね。

小林 世界を広げる存在って大事だなって思いますね。ちょっと主語が大きいですけど、日本って若い人が過小評価されている社会だと思っています。自分で気付くのは難しいから、「できるできる!」って可能性を広げてくれる人でしたよね。「できない」とは絶対言わなくて、「もっといいやり方がある」ってよく言ってましたね。

ちなみに、少し話変わりますけど、石橋さんは今後何したいとかあるんですか?

石橋 挑戦する人が一人でも増えるようになればいいなって思っています。なので、色々立ち上げていきたいと思いますね。

個人的には瀧本さんを越えていかないといけないと思っています。彼のやり方はあの当時は正しかったかもしれないけど、それを超えて新しい時代のやり方にしないといけないし、僕がリーダーにならないといけない。

小林 確かにね。最後に、もう1つだけ。石橋さんは瀧本さんが亡くなった後、何を考えたました?僕はね、思想のくびきから解放された感はあったんですよ。生前、毎日瀧本さんとメッセンジャーでやり取りしてましたので。瀧本さんに正解を求めるというか、そういうのから解放された感じ。

石橋 同感です。亡くなってから思っているのは、瀧本さんを越えていかないといけないなと。

このまま待ってても新しいものは生まれない。我々が作っていく時代。瀧本さんのアドバイスを受けて実行する時代は終わりました。

「起きたことは全て正しい」って瀧本さんはよく言ってたんですよ。

であれば、正しくするしかないんですよね。

そして正しくするとはなんなのか?と問われれば

「それは己が瀧本哲史を超えるべきなのだ」と思ってますね。

おわり